アボカドの品種や種類について解説
この記事のポイント
  • アボカドはメキシコ系,グアテマラ系,西インド諸島系の三つに分けられる!
  • その中でも交雑種が多数存在する!
  • アボカドの品種を50くらいざっと紹介!

こんにちは.けんゆー(@kenyu0501_)です.
最近は,スーパーでもよく売られているアボカドですが,実は,最も栄養価が高い食べ物としてギネスに認定されるほどのスーパーフードなのです.
良質な脂質を含み,健康に非常に良く,それでいて美味しいという,まさに全てを兼ね備えたフルーツといっても過言ではありません.

しかも,アボカドにはかなり多くの品種(1000を超える)が存在していて,大きくなるものは1キロを越えるのも珍しくはありません!どうですか!食べてみたいと思いませんか!?

けんゆー

スーパーでよく見かけるアボカドは「ハス」という品種だよ!握りこぶしくらいの大きさだけど,世界にはもっとたくさんの品種があるんだ!


おいらたちの「糸満フルーツ園 けんちゃん」でも大体8種類のアボカドを植えていて,毎年1キロ近くのアボカドが取れます!
いくつか紹介していきますね!

上の写真は,2019年9月に収穫した「カビラミドリ」という品種のアボカドです.計測すると最も大きいもので900gのサイズが取れました.
カビラミドリは,もともとタイから導入されたもので,現在は,主に沖縄県石垣島の川平という地域で栽培されています.名前の由来にもなっていますね!
光沢のある緑色がとても綺麗です.油分は少ないですが,食味はしつこくなく非常に良いです!

けんゆー

綺麗な緑色だね!しかも光沢があるよ!

上の写真は「ピンカートン」という品種です.2019年11月中旬に樹の上になっていたものを写真で撮りました!
ピンカートンは,もともとカルフォルニアで生まれたグアテマラ系の交雑種です.
実の重さは300~500gで,洋ナシのような形をしているのが特徴的です.
油分がかなり多く,食味は濃厚です.非常にオススメ度が高いアボカドの品種です.

けんゆー

他にもまだまだ色んな種類のアボカドがあるので紹介していくね!

そんなアボカドについて,この記事では徹底的に解説していきたいと思います.ご参考になれば幸いです.

アボカドは「ハス」だけではない!

日本でよく見るのは,「ハス」と言われる品種です.ほとんどがメキシコから輸入されたもので,”それ”がアボカドだと思うかもしれませんが,実はかなり多様なのです.

コラム:なぜメキシコ産が大量に入っているの!?

現在,日本に入ってきている「ハス」は安いメキシコ産のアボカドがほとんどです.
実は,メキシコから入ってくるアボカドには関税がかかっていません.
日本とメキシコの間には,経済連携協定(EPA)が結ばれているのです!そのため,日本はメキシコ産のアボカドが多く並ぶのです.

さらに「ハス」の美味しい時期は3月から9月です.
それ以外は,他のアボカドを食べる地域が多いです.
例えばカルフォルニアなどでは,ハスがあまりよく育たない時期には,「ベーコン」や「フェルテ」といった品種を食べています.

けんゆー

3月から9月以外の時期には,味の品質の落ちているハスが日本に入ってきているのだね!旬のものがやっぱり美味しいのだよね!

アボカドの系統別分類

アボカドは,クスノキ科ワニナシ属という分類で,植物学的種として大きく3種類の系統に分けられます.

メキシコ系
グアテマラ系
西インド諸島系

食べ物としての大きな価値が世界中で認知されているため,多くの国で栽培されています.上にあげた3つの系統間の雑種もかなり誕生しており,現在では1000以上の品種があると言われています.それら品種の間でも試行錯誤がされ,交雑種が多く出てきているということは,世界中でもそれだけアボカドの食に対する関心が高いのですね!

まずは,それぞれの系統について,耐寒温度や大きさ,色,果実の皮,収穫時期について比較しながら詳しく見ていきます.

<アボカドの系統別特徴>
系統 耐寒温度 大きさ 果皮 収穫
メキシコ系 -6℃ 100g程度 淡い黄色 滑らか&光沢 10~11月
グアテマラ系 -2℃ ~500g 黄白色 ゴツゴツ 1~5月
西インド諸島系 0℃ 500~1000g 黄白色 滑らか&光沢 9~12月

大きさや,収穫時期は完全に異なりますね!
そういったものを確認するだけでも,どの系統かざっくりとわかると思います!

では,以下にそれぞれの系統をさらに深掘りして解説していきます.

メキシコ系の特徴

メキシコ系の特徴を解説していきます!

  • 3系統の中で最も早く開花する.
  • 葉にアニス(ウイキョウ)の香りがある.後述.
  • 果実は小さく皮も薄い(0.75mm以上になるのは稀).
  • タネが大きく可食部があまりない
  • 耐寒温度が低いので,温帯地域で栽培しやすい.

アニスとは,強い芳香を持ち,香料や薬草として使用される植物の一つです.原産は,地中海東部だと言われています.
香辛料に使われるような香りが,メキシコ系のアボカドからはほんのり感じられます.

グアテマラ系の特徴

グアテマラ系の特徴について記載してきます.

  • 果実の大きさは大小様々
  • 皮が分厚く,6mm以上になることもある.
  • 比較的,可食部が多い.(タネの割合が小さい)
  • 食味が非常に濃厚である.
  • 「ハス」もグアテマラ系,沖縄県では問題なく栽培できる.

西インド諸島系の特徴

西インド諸島系について詳しく解説していきます.

  • 特にアニス香はない.
  • 皮は薄く,1.5mm以上になることは滅多にない.
  • 食味は淡白で油分が少なく,あっさりしている.
  • 耐寒性がないが,沖縄県では育てることができる.
  • 土壌の中の塩類集積には最も強いと言われている.
けんゆー

沖縄県に住んでいるのであれば,庭で育ててみても良いかもね!!3年後くらいに実がつくかも!!?

ざっくりと色んな品種のアボカドを紹介

ここでは,ざっくりと様々な品種のアボカドを紹介します!
雑誌の「農業ビジネス ベジ(veggie) 2019 vol.25 春号」にアボカドのおすすめ品種が44つも紹介されていました.
とても参考になります.アボカドを育てたい人や興味がある人は買っておいて損はないです.

けんゆー

びっくりするくらいの品種が紹介されているよ!


以下に,ざっくりと品種を紹介しておきます!

開花型について以下で簡単に説明します.

コラム:開花型とは!?

アボカドは「雌雄異熟型」のフルーツです.
アボカドの花は両性花といって,一つの花に雄しべと雌しべがありますが,活動の時間帯が2種類存在します.

  • Aタイプ・・・午前中に雌しべ,午後に雄しべ
  • Bタイプ・・・午前中に雄しべ,午後に雌しべ

なので,混植した方が着果率が高まります.

以下に品種名(開花型,サイズ,特徴)をちょろっと記載しておきます.
かなりの数に驚くと思います!!

メキシコ系(耐寒性が最も強く,育てやすい品種)

メキシコーラ(A,100g前後,アニス香が特徴.)
スチュワート(A,170 ~ 360g,高品質,ナッツのような香り.)
メキシコーラグランデ(A,170 ~ 200g,ナッツのような香り,クリーミー.)
ホアンホセ(不明,~ 100g,種無しの希少アボカド,高値で取引されている.)

グアテマラ系

ピンカートン(A,300 ~ 500g,油分が多く,食味が濃厚.)
ハス(A,200 ~ 300g,日本に来ているアボカド,収量が多く,完熟すると黒くなる.)
ジャンボイス(A,210 ~ 330g, 香りが豊か,グルメアボカド.)
エドラノール(B,300 ~ 400g,ナッツ風味で味が良い.)
リード(A,400 ~ 600g,木が矮小.着果が良く,味も良い.)
ニムリオ(B,500 ~ 900 g,大玉で種子も大きい,味が濃厚!)
シャッタウアー(不明,400 ~ 500g,肉質と風味が最高評価!)
ホリデイ(A,500 ~ 650g,食味は濃厚,木があまり高くならず,管理しやすい.)

西インド諸島系

フルマヌ(A,8~9月に採れる極早生,台風地域にオススメ.)
セルパ(不明, 500 ~ 800g,ほのかな甘みと香り.)
シモンズ(A,500 ~ 900g,油分は低いが食味が優れている.)
カビラミドリ,1号(A,500 ~ 800g,沖縄県石垣島の川平で栽培.食味良好.)
カビラキイロ,2号(不明,500 ~ 800g,樹勢が強い.着果が優れている.)
カビラムラサキ,3号(不明,500 ~ 800g,油分は低いが食味は良い.)
ラッセル(A,650 ~ 1kg,長さ30cm,品質が良い.)
ポペーノ(A,450g ~ 1kg,家庭栽培アボカド,風味が素晴らしい.)
プーラビーダ(不明,500g,30cmの細長いアボカド,カリフォルニアロールにも)

メキシコ系と西インド諸島系の交雑種

ウィンターメキシカン(A,300g,縦長で洋ナシのような外観.)

メキシコ系とグアテマラ系の交雑種

ベーコン(B,300g,果実は滑らかで甘みあり.)
フェルテ(B,300g,果実は滑らかで甘みあり.)
エッティンガー(B,300 ~ 400g,フェルテに似ているがフェルテよりも前の収穫期.)
ワーツ(A,300 ~ 500g,木が矮小性で大きくならないので「リトルカード」とも.)
シャーウィル(B,280 ~ 560 g,洋ナシ型,油分が高く,食味が優れている.)
グリーンゴールド(A,300 ~ 500g,油分が高くねっとり,シャーウィルの実生から選抜.)

グアテマラ系と西インド諸島系の交雑種

サンミゲル(A,220 ~ 560g,熟すると赤紫色へ,食味が濃厚.)
カハルー(B,350 ~ 500g,油分が濃厚,ハワイで非常に注目されている.)
マラマ(B,500 ~ 700g,大玉,クリーミーでナッツの香り.)
ヤマガタ(B,ハワイの日系人が育成.果肉は滑らかでナッツの香り.)
ムラシゲ(B,400 ~ 800g,可食部が多い,濃厚で風味よし.)
フジカワ(不明,500g,フジカワサトミさんが開発,食味濃厚でナッツの香り.)
リンダ(A,800g,可食部が多い,油分が少ないダイエットアボカド.)
ザムナ(不明,300 ~ 500g,豊産性が良い.洋ナシ型.)
MIT13(不明,500 ~ 700g,シャーウィルから生まれた.食味はとても良い.)
エガミ1号(不明,500 ~ 700g,4号まである.油分は低いが甘みはある.)
エガミ2号(不明,400 ~ 600g,1号より小ぶり.油分は低いが甘みはある.多く採れる.)
モンロー(B,500 ~ 900g,フロリダ発,着果が良い,良い香り.)
チョケテ(A,600g ~ 1kg,油分はそこそこ,大玉で着果が良い.)
ミゲル(B,600 ~ 700g,味がよく,品質評価が高い.)
ロレッタ(B,550g ~ 1kg,趣旨は小さく,食味が優れている.)
ブース8(B,300 ~ 600g,油分が中程度で,味は良し.)

こちらの本「アボカド」もオススメです.