【再生栽培】イチゴの果実から種をとって栽培する方法!イチゴの構造上の豆知識も!発芽させるコツなど!【プロが教える!】
この記事のポイント
  • イチゴの種から果実を栽培してみたい方.
  • イチゴの構造的不思議を知りたい方.
  • 発芽させるコツなど知りたい方!

けんゆー

ハイサーイ!


こんにちは.けんゆー(@kenyu0501_)です.

今年はイチゴの再生栽培をやってみたいと思います.
再生栽培とは,スーパーなどで販売されているイチゴの表面の種をとり,そこから苗を育てて,収穫までしてしまうものです.

けんゆー

ちょっとした豆知識とともに,ブログでも進捗報告をしていこうと思います.

埼玉県の「あまりん」というとても甘い品種をお友達農家さんから購入しました.
ここから種をとって育てます.

けんゆー

販売や譲渡はできないので,完全に自分で楽しむだけだよ!

イチゴというのは,面白い果実(厳密の構造的解釈は野菜)なのですが,その理由は種が外側にある構造です.

イチゴの実の表面上にブワーっと種が張り巡らされている構造になっておりますよね.
今日はそんな豆知識を織り交ぜながら,そしていろんな品種を紹介しながら,イチゴの再生栽培をしていきます.

種取りをしてイチゴを育ててみたい!という場合は,表面から種をとって土に植えます.

発芽はすでに済んでいます.
発芽にはかなりの時間を要します.

けんゆー

1ヶ月くらいかかったよ!硬い種なので時間がかかるのかな!根気強く育てましょう!

種取りのポイント!

種を取る時には,果実をちょっと置いといて,完熟(腐らせる気味)にした方が発芽率が上がるようです.
また,金網などで擦って,種にちょっと傷をつけるとさらに発芽率が上がります.以前,宮崎大輔さんに教えていただきました.感謝!

大規模に!4品種のイチゴ播種

今回は,大規模に4つの品種の種取りを試します.
それぞれ2月あたりに播種をしました.

しっかりと発芽してますね.
四つぼしの発芽率がすごいですね.さすが沖縄県産イチゴです.

こちらの画像は,あまりんを移植したものです.

けんゆー

イチゴのプロといえば,この人!「宮崎大輔さん」です!種から播種したイチゴを見てもらって,色々とアドバイスをもらいました!ぜひご覧ください!

一般的なフルーツの場合とイチゴ.

基本的な果実の構造としては,種子の周りにある子房がブワッと大きくなります.
後世に子孫を残すための種を剥き出しにしておくと,歯のある動物に噛まれてしまったり,環境の変化にぶつかり,種の存続が危ないので,一般的なフルーツは種を守っております.

そして,子房は糖をつけて甘くなり,鳥などに種ごと丸呑みにしてもらって,遠くまで運んでもらいます.

けんゆー

鳥は歯もないし,腸も短いので,種が死ににくい.


これが基本的な種の生存戦略なのです.

面白くて眠れなくなる植物学」という書籍にイチゴの話がありましたので,画像等引用させていただきます.
イチゴというのは,表面に種がびっしりあるのですが,実は,種の周りに薄い膜で果実があります.驚きですね.

そう,果実が一つ一つの種を守っているのです.
一般的に見られるフルーツの形態を呈しているのですね.

けんゆー

若干守れていない気もしますが,その代わり種を多くつけるということをしたのだと思うよ!

では,イチゴの内側の大きい赤い部分の正体は何かというと,実は「花托」と言って,花の台になる部分なのですよね.
それが大きく太って,甘くなるという進化をしました.

けんゆー

上の図にざっくりと花の構造を書いたよ!


一般的なフルーツは,柱頭に花粉が付き,受精すると子房が膨らみ中に種子がドン!とできます.アボカドとかもそうですよね.

イチゴは「花托」と呼ばれる部分が,太って甘くなるので,子房が大きくならず種ごと外に追いやられるわけですね.

こちら,上の図は,イチゴの花ですが,実はイチゴというのは,花托の上に多くの子房を乗せています.
中心の細々しい点は全て雌しべ(次期にそれぞれの子房がふくらむ)で,これが将来,イチゴのつぶつぶへと変容していくわけです.

花びらも可愛らしいのですが,この花があの美味しいイチゴの実に変わるとなると,ちょっと神秘を感じます.
最近は,イチゴを齧るときに,この花が脳内をよぎりより一層美味しく感じられるのです.

鶏冠果と言われるもの

形が歪なイチゴ,これは鶏冠果(けいかんか)といいます.

けんゆー

鶏の頭みたいだね!

これは,雌しべの部分がもともと歪な形をしているため,受粉がうまくいくと,このような形になるとのことです.
受粉不良で,歪な形をする場合もあるのですが,もともとこのような形のものもあります.

そして,一般的に,このような鶏冠果の方が,味が甘く美味しいと言われております.

上の画像のとちおとめや,あまおうなどはこういった形状がみられやすいです.

種子繁殖方のよつぼし

イチゴは大別すると,四季なり性一季なり性との2つの品種があります.
最近流行りの「よつぼし」などは四季なり性品種で,夏でも育てやすいとのことでした.
ただ,しっかり上手く作ろうとすると,電照が必要な場合もあるとのことです.

この「よつぼし」は種子繁殖型の品種で,種をとって播種をしても親の形質がばらつきにくいため,再生栽培にはかなり良いかもしれないですね.
もちろん,こちらのよつぼしも今年は播種します.

種のまき方を詳しく!!

YouTubeでイチゴ栽培の情報発信をしている宮崎大輔さんに,イチゴの栽培のアドバイスをもらいました!
ぜひ,イチゴの再生栽培をしてみたいと思う方は,一度,こちらの動画も見てください!
とても勉強になります.

けんゆー

今年は本格的に頑張るよ!

あまりんの2回目の播種が終わりました.

まだやります.種が小さいので,霧吹きで水をかけるのがポイントだそうです!

けんゆー

大輔さんから教えてもらったよ!!

また,種は好光性の種子なので,土の中には植えず,種はばら撒き,ちょっと鎮圧する程度です.
では,また進捗があれば,続きを書きます!