- 野菜は,主根かひげ根かに分けられる!
- その中でも深根タイプと浅根タイプがある!
- それぞれの根っこの特性を知ると栽培もうまくいく!
ハイサーイ!
こんにちは.けんゆー(@kenyu0501_)です.
本日は「根の違いで分かる野菜の特徴!栽培方法!4つのタイプ」についてお話ししていきたいと思います.
前回,根っこが一番要求するのは,実は肥料ではなく水と酸素であるということをお話しさせていただきました.今回は,その話の続きです.
実は,作物の根っこの形態は大体4つのタイプに分かれます.
で,この4つのタイプを理解しておくと上手に栽培ができると思いますし,特に自然農法や自然栽培をさレテいるかたの強い味方になると思います.
自然栽培系だと,手をかけるところが少ないですが,逆に手を入れたものがマイナスにもなりやすいので,野菜の根っこの理解に関しても知っておきたいところです.
根っこは4つのタイプに分けられる!
今回も竹内さんという方がご執筆された書籍「これならできる自然菜園」から参考にさせていただいております.トップ画像は書籍からの引用です.こちらの書籍,特に家庭菜園規模の方に非常におすすめです.チャンネル概要欄にリンクを貼っているので,気になる方はどうぞ!
ということで,根っこのタイプは4つに分類されるのですが,もっとざっくり分けると2種類ですね.
つまり,主根か,それともひげ根か,というものです.
その中でも,深いとこに根が張る深根型か,浅いところに根が張る浅根(せんこん)型かどうかにわかります.これらのタイプを分けて4つとしているのです.
主根系の植物は大体,双子葉植物といって,発芽の時に双葉がぱかっと開くタイプですね.
ひげ根系の場合は,単子葉植物といって,一枚の針のような細い葉っぱが伸びてきますね.
主根タイプの場合は,中心に一本ドンと太い根っこが伸び,そこから360°方向に側根(そっこん)がいくつも伸びます.一方でひげ根タイプは,画像のように,茎から髭のように何本も伸びていきます.
実は,この根っこのタイプで,生育の特徴が変わりますし,それに応じて栽培方法も変わってきます.
それぞれのタイプの特徴や栽培方法などを深掘りしていきたいと思います.
主根型
主根深根型
本書でご紹介がされている野菜は,
「トマト,ナス,スイカ,カブ,ダイコン,ニンジン,キャベツ,ハクサイ,ゴボウ,ホウレンソウ,オクラ,インゲン,ササゲ」などが該当します.
地下深くに根っこが伸びるので,環境の変化に強いと言われます.
温度や水分の変化が少ない地下深くに根を下ろすことができるためですね.
地下水を吸い上げることができるので,乾燥にも強いです.
このような根っこを深くまで降ろさせるポイントは,
生育初期に水を与えすぎない・肥料を与えすぎないということを徹底して,主根を深く張らせるということがポイントです.
水捌けの良い土地や,地下水位が低い場所を選ぶのも上手に野菜を生育するポイントになります.また,これらの野菜は育苗をすると,主根が傷つき根の伸長が阻害される場合が多いので,移植をあまり好まないです.
例外もありますけど,大体はこのような特徴を持っておりますので,理解しておくと栽培が楽ですね.
例えば,トマト,ナス,キャベツなどは根っこの再生力が強いので,育苗しても問題がないものあります.
ニンジンも,発芽の際には結構多めの水が必要などといった,各々の特徴がありますので,そちらは個別に覚えていってください.
主根浅根(せんこん)型
浅根型は「キュウリ,カボチャ,ニガウリ(ゴーヤ),メロン,マクワウリ,ピーマン,エダマメ,ソラマメ,エンドウ,落花生,ツケナ類,レタス,シュンギク」などが該当します.
これら野菜の根っこは,浅い位置に根を張るのですが,その理由は,酸素の要求量が高いのです.
なので,地表部位に根っこが集まりやすいのですね.
なので,連日の雨などが続くと,酸素不足を起こして,根が弱りますし,根腐れがおきやすのですね.
また,根っこが深いところまでいかないので,比較的,環境の変化による影響を受けやすいです.
乾燥や温度(低温,高温)などの影響を受けやすいのです.
ポイントとしては,地表部の環境の変化を和らげるためにも,草マルチなどを十分に行う必要があります.
地表に張る根っこを守ってあげてください.畝立てなどの排水をよくする工夫も必要ですね.
次にひげ根タイプについて見ていきたいと思います.
ひげ根
ひげ根深根型
本書で紹介されているのは,「ムギ類やトウモロコシ,オカボ,イネ科,緑肥作物」ですね.
これら根っこは,4つのタイプの中でも最も強いです.
各根がまっすぐ,深く張ります.草にも強いので,ほったらかしでも育つことが多い作物です.
ひげ根深根(せんこん)型
ひげ根浅根型,本書で紹介されているのは「ジャガイモ,サツマイモ,イチゴ,サトイモ,ショウガ,ネギ,タマネギ,ニンニク,アサツキ」ですね.
このタイプの作物は,草に弱いことが多いため,草マルチなどをしっかりと施し,周囲の草を抑えることが大切です.
ただ,ジャガイモとサツマイモは根っこは浅いですが原産地が乾燥地で,乾燥に強いです.また水分や養分の吸収力も高いので,やや痩せた土地を逆に好みます.
サトイモやショウガ,ネギ,タマネギ,ニンニクなどは,単子葉植物ですが,これらは乾燥にも加湿にも弱い部類です.
そのため,草マルチでの保護が欠かせません.
サトイモやショウガは,土寄せなども必要になりますね.
乾燥時には,灌水も必要な場合が多いです.
結球系のタマネギやニンニクは水不足や肥料不足で,玉が小さくなります.
痩せたとちや強い乾燥したところでは育ちにくいです.