【土壌改良】からし菜の花を土に混ぜると嬉しい効果が!病原体を寄せ付けない!
この記事のポイント
  • からし菜を土の中に鋤きこむと線虫や病原菌の密度が減る.
  • グルコシノレートというアブラナ科の辛味成分が効く!
  • 草マルチとしての活用でも可!

けんゆー

ハイサーイ!


こんにちは.けんゆー(@kenyu0501_)です.

からし菜という野菜がとう立ちして花が咲きました.


とう立ちというのは,花芽のついてる茎が伸びてくることで,種を作り子孫を残そうとする状態です.
アブラナ科の野菜は全てこのような可愛い花が咲きます.

上の画像はからし菜です.

こちらの画像はブロッコリーです.同じアブラナ科です.

さて,このからし菜の花ですが,実はすごい効果があるのです.

それは「土壌殺菌」です.
土の中の悪玉線虫や,フザリウム系のカビ菌を減らしてくれます.

からし菜の土壌殺菌効果!

とう立ちした茎などを畑の土の中にすき込みます.
そうすることによって,土の中の殺菌がなされます.

これは,からし菜の辛味成分である「グルコシノレート」というもののおかげです.
アブラナ科野菜にはほとんど含まれていますが,からし菜がより多く含まれております.

この辛味成分が土の中の悪玉線虫を減らしたり,病原菌であるフザリウム系のカビを減らしてくれます.

果菜類の前にからし菜を!

トマトやナスなどの果菜類を植える場合は,前作に「からし菜」などを植えておくと良いです.
トマトの萎凋病や,ナスの立ち枯れ病の予防になります.
また,ウリ科のキュウリやスイカなどのつる割れ病などの予防にもつながるので,家庭菜園などをしている方にはすごくお勧めです.

鋤き込み方

とう立ちした「からし菜」をある程度細かく刻んで,土の中に鋤き込みます.
スコップで天地返しするついでに,刻んだからし菜も一緒に土の中に入れます.

土の中のからし菜の茎や葉っぱからは,殺菌・殺虫成分などが出てきて,効果的です.
土の中に有機物が残るので,野菜の植え付けには,1ヶ月程度の時間を有します.
スコップで掘り起こすのが大変な方は,とう立ちしたからし菜を草マルチとして活用されるのも良いです.

では,やってみてくださいね!

けんゆー

現場の様子もどうぞ!