【アテモヤ栽培6】アテモヤの夏剪定はいつが良い!?そして台木は何を選んだら良い!?【動画解説!】
この記事のポイント
  • アテモヤの夏剪定は7月〜8月!8月はさらに糖度が高い!
  • バンレイシ台木は糖度が高いが排水性が悪い土地では不適!
  • チェリモヤ台木は収量がよく,排水性の悪い土地にも強い!

けんゆー

アテモヤの栽培をしている方は,ぜひ一度目を通しておいてね!


こんにちは.けんゆー(@kenyu0501_)です.

前回は,アテモヤの花の受粉活動を手助けしてくれる訪花昆虫についてお話をさせていただきました.

そろそろ夏剪定の時期だと思いますが,ここで面白い学術論文を見つけたので紹介しておきます.
アテモヤ‘ジェフナー’における台木の種類および夏季剪定時期が新梢生長および果実品質に及ぼす影響

インターネットで無料公開されており,誰でもアクセスできる形になっているので,読んでおいて損はないと思います.
夏剪定の時期と,どの品種の台木が良いのかという研究をされています.

要約すると

おいらもかなり熟考させていただきました!
論文を読むのが苦手だよ!とか,読む時間のない方の無い方のために,さらっとまとめましたので参考になれば幸いです.
下の方に,動画の解説もありますので,ぜひご覧ください.

目的

アテモヤの冬春期出荷を目指す.沖縄での栽培で適した台木と夏季剪定時期.

調査したこと

・台木の違い.
・夏季剪定後の新梢生長と果実品質.

結果

・新梢の長さと基部の枝径は,台木と剪定時期で異なった.
・バンレイシ台木では,新梢の長さが抑制.
・剪定時期が遅いほど,新梢の長さが抑制,枝径も小さい.
・剪定時期が遅いほど,着花量が減る.
・10月剪定では,出蕾後に枯れる.
・糖度は7月剪定よりも8月剪定の方が高い.
・弱樹勢のバンレイシ台木では糖度が高い.
・収量はチェリモヤ台木とバンレイシ台木が良い.
・沖縄の栽培で適している台木はチェリモヤ台木.
・夏季剪定は8月いっぱいまで.

読む時間のない人へ!

けんゆー

専門用語などがあって,一人で読むのには時間のかかる!という方は,一度,動画を見てみるのも手かもしれないね!


動画では解説しておりますが,やっぱり一度は原本に目を通してみることをお勧めします.

アテモヤは,沖縄県での栽培が非常に有利です.
論文にも記載がありましたが,アテモヤは,冷涼なアンデス山脈の高地を原産とするチェリモヤと,熱帯西インド諸島原産のバンレイシの掛け合わせなので,沖縄の亜熱帯気候に適している作物なのです!

また,アテモヤは開花時期のコントロールが可能です!
冬春期出荷のためには,以下が重要です!

・3〜4月に整枝のための剪定.
・そこから発生した新梢を母枝として,6〜7月に切り返し剪定.
・樹勢低下を招くので,樹勢を維持できる台木が必要となる.

ちなみに,春剪定したアテモヤはかなり肥大化が進み,結構大きくなりました!
今年は,春剪定で作ったアテモヤと,夏剪定で作ったアテモヤの食べ比べをしたいと思いまうs!

アテモヤの木の特性についても動画解説しているので,ぜひご覧ください!

では,アテモヤの栽培をされている方,今後とも一緒に頑張っていきましょー!