【アテモヤ栽培3】アテモヤの人工授粉(自家受粉)のやり方について解説!【写真盛りだくさん】
この記事のポイント
  • 花びらが若干緩んできたら人工授粉を行う!
  • 開花前日に,雌しべに雄しべをつけるだけ!
  • 雨の日か湿度の高い日(70%以上)に行う!

けんゆー

人間の介入によってフルーツは美味しく立派に育つのだ!!


こんにちは.けんゆー(@kenyu0501_)です.

前回は,アテモヤの蕾について紹介しました!


そして,なんとようやく,花が咲き出して,人工授粉ができる時期まできました!

ハウスの中で育てているアテモヤも立派に育ってきましたね!
本日は,アテモヤの人工授粉のやり方を詳しくご紹介いたします!

けんゆー

超簡単だよ!!

人工授粉について

人工授粉の注意点!

アテモヤの人工授粉は,湿度の高い日や雨の日に行ってください!
晴天の日では,雌しべが乾燥してしまい,受粉できる可能性が低くなります!

以下の4つの手順に従って,人工授粉をしていきます.

  1. 開花直前の蕾を見つける.
  2. 3枚の花びらのうち,1~2枚を剥ぐ.
  3. 雄しべ(花粉)を耳掻きのような細いヘラ状のもので掻き取る.
  4. 雄しべを雌しべの柱頭につける.

では,詳しく,図を使って説明していきます!

アテモヤの花は,3枚の花びらからなります.
徐々に花びらに緩みが出てきて,3日ほどかけて,じわじわと開花していきます.
写真ほど(もっと閉じていても良い)になったら,人工授粉の時期です.

けんゆー

開花前日から受粉可能なので,ちょっと緩みが出たら,半ば無理やり,人工授粉しよう!花は乾燥を嫌うので,夜に開花して,早朝まで続くよ!

後で理由を書きますが,アテモヤは雌雄異熟の「雌しべ先熟性」を持っていてるので,開花前日に無理やりにでも自家受粉させた方が良いです.

人工授粉の作業を行うために,花びらを1~2枚,取り外します.

けんゆー

今回は,写真を撮りやすいように2枚の花びらを取り外したよ!

周りにあるのが雄しべで,中央部の尖ったところが雌しべです.
受粉可能な状態だと,この先っちょの雌しべが湿ってると思います!

けんゆー

この湿りが,雄しべを上手くくっつけてくれるんだよね!

細いヘラ状なもので,雄しべをとり,雌しべにつけます.
耳掻きでも,木の枝を加工したものでも,雄しべが取れたらなんでも良いです.

けんゆー

おいらは,木の枝を45度くらいの斜めに切ったものを使ったよ!

雌しべの先に,雄しべを乗せてあげます.

これで,人工授粉が終了です!簡単ですので,是非やってみてください!

アテモヤは「雌しべ」が先に熟する!!

庭先で作るトロピカルフルーツ」に詳しく記載されていますが,アテモヤは,雌しべが先に熟する「雌しべ先熟性」の花です.
雄しべと雌しべを両方持つ,両性花ですが,自家受粉を避ける生物学的進化として,そういった仕組みが取られているのですね.

完全に開花して雄しべがアクティブに活動時期に入ると,雌しべが茶色く枯れて,受粉できない状態になります.
なので,開花前日に,無理やり人工授粉をさせて上げる必要があります.

開花前日の花は,雌しべは熟して活動できますが,雄しべから花粉が出ていない状態の場合が多いですが,そのまま葯(やく)をつけておきましょう!
夜に花粉が放出されて,人工授粉が成功します!

花粉は他の開花した花からとっても良い!

雌しべが先に熟しているので,他のすでに開花して雌しべが衰退した花から雄しべの花粉をとって,受粉させても良いです.
湿気の高い日や雨の日が人工授粉に適しているので,予め花粉のみを収穫しておき,冷蔵庫などで保管しておきましょう!
(2日程度は保つと思います!)

また,アテモヤが成長していく過程をブログyoutubeにまとめていきます!

数日後,アテモヤの人工授粉が成功して,結果していました.その様子を以下に紹介しております.