- 圧倒的に世界で最も食べられてる栽培品種.
- グアテマラ系の品種で油分が多く食味が秀逸!
- 涼しい気候「亜熱帯地域」で栽培すると大きく質の高いものができる.
ハイサーイ!
こんにちは.けんゆー(@kenyu0501_)です.
本日は,日本のスーパーで当たり前に売っているハスという品種について紹介していきます.
アボカドはこんなにあるのに日本には1種類しか流通していないなんて、、( ´ ▽ ` ) pic.twitter.com/JwUtenBFI6
— けんゆー@アボカド作ってる人 (@kenyu0501_) September 9, 2020
実はアボカドって1000種類以上もの品種が確認されていますが,なんと日本で出回っている品種はたったの一つなのです.
その一つが「ハス」と呼ばれる品種です.
The・アボカドというものですね.
本日はそんなハスの特徴や味についてとことん紹介していきたいと思います.
ハスの特徴
以下に特徴をざっと羅列していきます.
- 世界一栄養価の高いフルーツとしてギネスに認定されてる.
- 良質な脂肪分(一価性の不飽和脂肪酸)を含む.
- クスノキ科ワニナシ属
- グアテマラ系の系統.
- 皮が分厚く,ゴツゴツしている.
- 重量の平均は200g ~ 300g.
- 深緑色の果実を収穫,追熟の過程で,果皮が黒くなると食べごろ.
- 油分が多い(18~20%),25%程度入っているのも珍しくない.
- 果肉は黄色,食味は優れていてクリーミー,ナッツの風味.
- 1926年に,カルフォルニア州のルドルフハスさんが作った.
- 開花型はAタイプ.豊産性で晩生種.
ざっと紹介するとこのような感じです.
外見の重さや長さは以下のようなものです.
左側のハスは,おいら達の畑のものだよ!台風9号の被害で落ちてしまったよ!
もっと詳しくハスを理解したい人は,以下を呼んで下さい.
より詳しくハスを理解する!
現在,「ハス」は圧倒的に世界で最も食べられてる栽培品種であり,1960年代にその当時主流であった「フェルテ」という品種に取って代わりました.
フェルテもまた今度解説するね!!
グアテマラ系の品種ですが,若干メキシコ系の遺伝子が入っていると言われます.
(参考図書:「The Avocado: Botany, production and uses.」)
ハスは,世界中のアボカドの輸出貿易の約90%を占めています.
日本の輸入状況を確認したい場合は,以下の記事をご覧ください.
この記事のポイント アボカドの輸入数量,輸入金額は36年間に右肩上がり! キロあたりの単価は下がりつつある! …
1920年代初頭にカリフォルニア州ラハブラハイツでルドルフハス氏が偶然作ることができた品種です.
未知の血統の苗木からできたようだね!
当時の「フェルテ」よりも品質が高く,収量が高く,成熟が遅いという特徴があり,1935年に特許を取得しました.
現在は,特許が切れていて,誰でも栽培・販売できるよ!
木自体の特徴は,中程度から大手,半直立の成長傾向があります.
花の開花型はAタイプで,果物は卵形ですが,果物の形は成長条件に依存します(暖かい成長条件では梨状の果物になりやすいです).
亜熱帯地域のメリット
「ハス」は主に涼しい亜熱帯地域で栽培されます.
一部の熱帯地域(ドミニカ共和国など)でも栽培がされていますが,その場合,標高が高いところで栽培されます.
カリフォルニアとニュージーランドなどのような,涼しい気候の国では,晩夏まで,良好な樹上保管能力を持ちます.
ただし,収穫が遅すぎると悪臭を放つ可能性があります.また極端な果物の晩期貯蔵は隔年結果の影響を及ぼします.
適度に頃合いを見て収穫してね!!
「ハス」の開花条件と果実の肥大化は,さほど低温の影響を受けないですが,葉は低温に敏感です(-1.1°C未満で損傷が見られる可能性有り).
また,害虫や病気にある程度の耐性はあるが,アザミウマやダニ(Oligonychus perseae)の影響を受けやすいです.
ハスは比較的丈夫で病害虫被害に耐える傾向があるよ!
ハスは200 g未満の小型サイズを大量に生む傾向があり,特に温暖でストレスの多い気候では,小さな果実の割合が増加する傾向にあります.
涼しい気候で育った木はより大きな果実を作ります.
果実の特徴!?
重量は140〜400 g(平均250〜350 g),皮は中程度から厚くて皮のようなもので,粗いコルクの質感とざらざらした小石を触っているかのような表面です.
高地(例:メキシコの高地)で育ったときは,小石のようなザラザラはほとんどありません.
果実は濃い緑色ですが,成熟すると紫がかった黒になります.
追熟過程での変色は,食べごろを把握する指標でもあります.
さらに軽度の皮の欠陥を覆い隠します.
種子は中型で円形です.クリーミーな黄色の果肉を持っています.
豊かでナッツのような風味の優れた品質を持ち, 18〜20%の油分を持ちます.
油量が多くてねっとりしているのは,グアテマラ系の特徴の一つだね!
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世界での栽培!?
過去50年間で,「ハス」は亜熱帯気候で栽培される最も支配的な栽培品種になり,2010年にはニュージーランドの生産の96%,カリフォルニアで85%,メキシコで90%,ペルーで57%,チリで75%,スペイン75%,オーストラリアで80%,南アフリカで58%,コロンビアで26%,イスラエルで35%です.
国 | 生産割合 |
---|---|
ニュージーランド | 96% |
カリフォルニア | 85% |
メキシコ | 90% |
ペルー | 57% |
チリ | 75% |
スペイン | 75% |
オーストラリア | 80% |
南アフリカ | 58% |
コロンビア | 26% |
イスラエル | 35% |
ハスのような品種
ハスから偶発的に生まれる品種で有望なものをいくつか出てます.
例えば,「カルメン」,「GEM」,「グウェン」,「ハーベスト」,「ラムハス」,「マラマ」,「ラビ」などが存在しています.
カルメンはメキシコで「ハスカルメン」と呼ばれているよ!
この辺の品種も調査して取り上げていけたらと思います.
では,本日はここまで!
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では,またねー!