- 木の上で完熟した採れたてが最強に美味しい!
- スターフルーツの花の種類について解説!
- 花の構造や理屈を説明!
ハイサーイ!
こんにちは.けんゆー(@kenyu0501_)です.
沖縄県糸満市で栽培しているスターフルーツの木,先月果実が確認され徐々に肥大化しておりました.
詳しくは前回の記事をご覧ください!
この記事のポイント スターフルーツの花について紹介! スターフルーツの果実が実ってきました! あと1ヶ月〜2ヶ …
今回は狂い咲きで早めに咲いた花が,木の上で完熟していたのでそのまま食べてみたので紹介させていただきます.
もうそんな時期が来たのですね!
去年は豊作も豊作で捌くのに苦労しましたが,今年もたくさんの果実をつけそうです.
無農薬で化成肥料も一切使っていないのに,自然の力はすごいね!
木の上完熟!
8月に取れるとは驚きですが,今季初,木の上完熟スターフルーツです.
食レポというには恐れ多いけど,頑張って食べながら喋っているよ!!
スターフルーツは作業の休憩の合間にボリボリ食べています.
無農薬で作っているので,そのまま木からもぎ取ってパクリです.
短花柱花の果実は,甘味が強く,ナシのような味で美味しく食べられます.
(短花柱花とは,雌しべの柱頭が,雄しべの葯の部分よりも短いタイプの花です.)
上の写真,こちらはカリーという品種ですが,長花柱花の花です.
(長花柱花とは,雌しべの柱頭が,雄しべの葯の部分よりも長いタイプの花です.)
こちらの品種も甘味が強いのですが,スターフルーツ特有のビビビッとくる甘さがあります.
これは完全においらの独断と偏見な食レポですが,キャラメル?のような香りもほのかにします.
これを家族や彼女に伝えたらそんなわけ無い!と一蹴されたよ!
とにかく不思議な甘さがあるのです.
短花柱花と長花柱花
スターフルーツには,短花柱花と長花柱花の2種類の花のタイプがあります.
雌しべの柱頭が周囲にある全ての葯よりも短いか長いか!ってだけの話です.
「熱帯果樹の栽培」の本によれば,単一の品種のみで結果するという報告もあるが,そうでは無いという報告も上がっており,若干際どいです.
スターフルーツの栽培を考えている人はぜひ,ご一読いただきたいです.
スターフルーツの花の構造をちょっぴり解説!
あっ,ここで少しついでに,スターフルーツの花の構造について簡単に説明しておきます.
スターフルーツの花は,小さいピンク色の5弁花ですが,これがブワッと複総状花序(ふくそうじょうかじょ)という構造でつきます.
複総状花序は,長い花軸に花柄のある花を房状につける花序のことで,上のイラストのような感じです.
なぜ,複総状花序の構造に進化したのか?ということを1日かけて調べましたが,これといった決定的な要因は,まだ明らかになっていないようですね.
ただ,「花は咲くが果実が付くことするのが難しい果物」などでは,沢山の花を咲かせる方向で進化したのではないのかな,と言われていたりします.
そして,沢山の花を咲かせるので,花と花がぶつからないようにするため,上の図の右のイラストのような花序配列になっているのだと考えられます.
ビワなんかもこのような感じで花が咲くよね!
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確かに熱帯果樹は,花数に対する結果率が低いので,総状花序で小さい花を沢山つけるものが多いです.
マンゴーの花やアボカドの花も総状花序で,ブワッと咲きます.
アボカドなんかは「一万花分の一果」と呼ばれるくらい結果率が悪いですし,マンゴーも花全体の1%しか収穫にありつけないということが分かっています.
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なので,生存戦略として,とにかく沢山の花を咲かせるという方法をとったのだと感じます.
一つの花にしっかりエネルギを使うというよりも,数打ちゃ当たるという戦法で生きているのですね.
たくさん果実をつける場合もあるので隔年性も考えて!!
スターフルーツなどのようなブワッと咲くタイプの花は,一度に大量に収穫できる時もあります.
フルーツの木は隔年性といって,成り年とそうではない年が繰り返されます.
(今年は多分昨年のようにはいかないのだろうなーと予想してます.)
フルーツ作りの上手な熟練さんは,きちんと果実の制御をして毎年一定数の量を確保するのですごいです(摘果とか肥料の配分などで!).
フルーツが成りすぎたら成りすぎたで困るのですよね.
つまり,売り切るために価格を下げる羽目になるので,豊作の年もそこそこ過酷なのです.
また,この前お会いしたおじいちゃん農家は,隔年性があることをあらかじめ考慮し,「2年に一回しか収穫をしない!」という方向で農業をされていました.
やっぱり農業は十人十色で,いろんなやり方がありますよね.
隔年性を考慮して行われる摘果もかなり有効です.
摘果の意義を解説してみたよ!
ではまた!