雑草の減らし方.4つのポイント!急ぐべからず,着実に減らしていこう!
この記事のポイント
  • 光遮断をするための草マルチ!
  • 一年草と多年草を理解し,作業する.
  • 草は抜くよりも刈った方がメリットが多い!

けんゆー

ハイサーイ!


こんにちは.けんゆー(@kenyu0501_)です.

本日は「雑草の減らし方」を取り上げたいと思います.
野菜の栽培をされてる方や,園芸,ガーデニングをされている方であれば,夏場の草との戦いは大変なものがあると思いますが,意識的にあることを行うことによって雑草は減らすことが可能です.もちろん,雑草の生理的特性上,パッとすぐに無くすことは不可能なのですが,減らしていく,というのは可能なのです.

今回は,除草剤や抑草剤などを使用せずに,雑草を減らしていく方法をご紹介していきたいと思います.
雑草を減らすためには,「雑草の特徴や生理,雑草が生えてきやすい環境などを把握する」ということが重要なのですが,こういった観点から,雑草を減らすコツをお伝えしたいと思います.
家庭菜園や園芸などをされてる方のご参考になれば幸いです.

雑草を減らすコツ

まず,結論から申し上げます.

  • マルチをする!(光遮断)
  • 一年草と多年草の雑草を理解する.
  • 一年草は花を咲かせない!
  • 多年草は抜く必要はないが,意識的に葉を刈る.

こういったことが大事です.遠回りに見えるようですが,確実に雑草を減らすことができます.
ただ,闇雲に草を抜いても,雑草というのは,どんどん生えてきます.
露地の場所だと,風で飛んでくるものもありますし,生き物が運んでくる種もあり防ぐことはほぼ不可能です.
以上の4つのポイントを守って,徐々に減らしていく,という方が正しいです.

マルチをする.

マルチというのは,地表を覆うものですね.
地表を覆ってしまうと,雑草が物理的に生えにくくなります.
まずは,が届かなくなり,土の中の雑草の種が発芽しない,もしくは生育しにくいというものですね.
もう一つは,物理的にマルチの上からの圧力で,発芽しても芽が潰されて展開しにくいというものがあります.

そのため,マルチというのは,雑草を減らすために最も効果的であります.
材料は,ビニールマルチ(ポリマルチ)とか新聞紙とか,色々ありますが,僕がおすすめなのは,雑草をマルチとして活用することですね.
刈ってしまった雑草を積んでおくと,草マルチとなります.
園芸などをされてる方であれば,刈った雑草は景観のために,処分する方も多いと思いますが,これを土の上に敷くというのは非常に効果的です.
景観にこだわりたい人は,チップウッド(木材を細かく裁断したもの)や,腐葉土などを活用するのも良いですね.

けんゆー

ホームセンターなどで購入もできるけど,高い!笑

僕たちの栽培する畑でも,草マルチは採用してて,野菜の周囲の雑草を抑制するだけではなく,土の乾燥を防いだり,雨などによる泥跳ねを防いだり,病気を防いだり,地温を安定させたり,そういったことが期待できます.また,そういった草は有機物であるので,最終的に分解されて土に還ります,
分解は糸状菌や微生物などの力によるものなのですが,彼らが土の中で多く活動すると,土の肥沃度も上がり,自然と野菜や花卉なども育てやすい環境になります.

話が飛びましたが,雑草の抑制にマルチをするのはおすすめです!

一年草と多年草の草を理解する.

雑草にも,種類があります.
大きく分けて,一年草多年草というものですね.
この草を理解すると,雑草を減らすときに,どこに手をかけて良いのか,というのが分かってきます.

一年草は,一年以内に種を作り枯れるものを言います.
一方で,多年草は数年間生き残れるタイプで,タネも残しますが,栄養繁殖といって,植物体の一部から増殖することができます.

この二つの草を見分けるのは,ある程度,植物を観察して,経験を積まないと難しい部分ではあります.
が,,,簡単な見分け方として,一年草の場合は,簡単に引き抜けたりします.引き抜くと根っこがついてきます.
一年草は,比較的わかりやすい花(一般的には綺麗)をつけるという見方もできますが,ややこしいのですよね.
カタバミタンポポドクダミなどは,わかりやすい花が咲きますが,多年草なんですよね.

多年草は,引き抜きにくいですし,力を入れると,途中でちぎれてしまいます.
また,引き抜けたとしても,根茎(茎の一部で根のように見えるもの)がついてます.
これが非常に厄介です.引き抜きにくいのです.

対策として

一年草は,一年以内に自然と枯れるので,実は無理して刈らなくても大丈夫なのですが,ポイントはを摘んでしまう,というのがポイントです.
草が気になる,という人は,地上部を刈っても良いのですが,草を刈ってしまうと,地表に光が当たって,多年生の草が生えてきてしまう,ということもあるので,
逆に残しておく,という方も多いです.無理して労力を使わなくても,花だけ摘んでおけば,種が落ちないので,来年以降,数が減ります.

また,多年生の雑草は引く抜くのが困難です.
地上部の葉っぱの草刈りを行い,マルチというのが,実は面倒に見えて,長期的に雑草を減らしていくことにつながります.
多年生の雑草は,花を咲かせなくても,種子による繁殖ではなく,地下茎から繁殖を増やすことができます.
しかし,これも自身の細胞を増やすために光合成によって養分を蓄えないといけないのですね.
養分を地下茎や根茎にためて,また栄養繁殖により,拡大していくという性質があります.

地上部を刈っておくと,光合成をする器官がないですから,徐々に勢いが落ちていきます.
もちろん,一回刈っただけでは根絶は無理です.
しかしながら,2年目,3年目と確実に効果が出るやり方です.
マルチも効果的ですが,草が生える場所に,野菜や花を植えてあげるというのも効果的です.
花を摘み,多年草の草を刈る,というのは,最初は大変ですが,徐々に落ち着き,マルチと組み合わせると理想的な空間になっていきます.

家庭菜園のレベルでしたら,

草を抜かない理由.

余談ですが,基本的には草は抜くよりも刈ったほうがメリットが大きいと考えてます.
いくつか理由があるのですが,例えば,
土の中には,多くの菌や微生物が存在していて,彼らが,植物の根っこと共生して土を肥沃にしているからですね.
もう一つは,根っこを残すと,根っこが枯れたときに,そこが空洞になって,空気や水がよく通るようになるという理由ですね.
この辺の具体的なお話は,#70の方「雑草は根っこから抜いてはいけない!?」で,お話ししているので,ぜひ,そちらも続けてお聞きいただけると嬉しいです.