毎年安定して良質な果実をつくる際の大事な2つのポイント【高糖度・連産のミカンつくり】
この記事のポイント
  • 果実の重さで枝が横に寝るような木の仕立て方をする.
  • 早く咲く直花(じかばな)よりも,新葉(しんば)を伴って出てくる有葉花を増やす.
  • 実際のアボカド栽培の様子を動画でシェア!

けんゆー

ハイサーイ!


こんにちは.けんゆー(@kenyu0501_)です.

本日は「毎年安定して良質な果実をつくる際のポイント」ということについてお話しさせていただきます.
今回,参考にした書籍があります.
高糖度・連産のミカンつくり」という本で,著者は川田健次さんという方ですね.

ミカンを題材にしておりますが,おそらく,ほとんどの果樹にこのような考え方・栽培方法は転用できるのではないかな?と思っていて,僕たちもこの考え方を今のところ支持します.栽培方法というのは,やっていく過程で,アップデートされていくものです.このアップデートは,経験から来たり,環境から来たり,科学の発展から来るものであり,そしてまだまだ僕ら自身が未熟なものであるので,今のところ支持するということですね.

本書では,良質な果実をつくるだけではなく,隔年結果が少なく,栽培も手がかからなくなり省力化ができ,さらに肥料も減ったといいます.
では,早速,本書で示されている栽培のポイントを学んでいきましょう!

良質な果実をつくるポイント

以下にざっとまとめます.

  • 果実の重さで枝が横に寝るような木の仕立て方をする.
  • 早く咲く直花(じかばな)よりも,新葉(しんば)を伴って出てくる有葉花を増やす.

それぞれ,深掘りしていきたいと思います.

果実の重さで枝が寝る

もともと果実が付いていない状態で,誘引をしないということですね.
つまり,徒長枝をうまく生かすような栽培になります.
枝を横に寝かしておくと,翌年の発育枝が取れないので,毎年安定しないようです.

剪定もしないわけではないのですが,切り下げ剪定と言われる,横の枝を育てていく剪定ではなく,切り上げ剪定という方法で枝を剪定していくのですね.
切り下げ剪定だと,毎年,無駄に徒長枝が発育しやすいが,切り上げ剪定であえて上方向にいく枝を残しておくと,翌年にはそこから発育枝が伸張し,花も咲くようなのですね.

糖度が増す理由.

糖度が高くなる秘訣は,果梗(かこう:柄になっている部分で,収穫時にきる細い枝)部の細さのようです.
ミカンを例にしますが,この果梗枝が2mm前後が良いようです.
この果梗枝が,水平より上を向くと,太くなり,ジベレリンという植物成長ホルモンが過剰に働き,果実が肥大化するといいます.
そうなると,皮が厚く,太陽にもあたり,日焼け果や皮が浮いたりして,不味くなるといいます.

果実の重さで枝が寝てくると,自然と果梗枝も下を向き,細くなり,果実も葉っぱの裏に隠れて,皮が薄く,糖度が上がるとのことです.
これ,葉っぱにもともと隠れているミカンはダメで,7~8月は日に当たっており,果実の肥大とともに,枝が垂れてきて,葉っぱの裏に隠れる「一枚葉裏」のミカンが良いようですね.

新葉(しんば)を伴って出てくる有葉花を増やす.

ミカンに限らず,どの果樹も,開花結実期では,幼果の肥大化なども行われ,その際に,葉っぱの量が必要になってくるのですね.
この時期は,葉っぱは一枚でも多い方が有利だといわれており,そして,新葉は光合成能力エネルギを生成する活力が高いといいます.

立ち枝の多くの利点.

他にも立ち枝には,多くのメリットがあります.

一つは,上に向かう枝は勢いが強く,横に向かう枝よりも養分が多いとのことです.
窒素炭水化物の絶対量が多く,葉っぱと花が発生しやすいのだそう.
なので,葉と花が同時に取れる枝なので,有葉花にもなります.

また,立ち枝は,発芽が揃うということも挙げられます.
葉面散布系の肥料や農薬を仮に使用されている方であれば,やっぱり発芽が揃っていない状態だと,費用対効果が落ちますよね.
虫の防除も楽になり,薬剤コストや手間も小さくなるのだといいます.

長くなりようなので,省略しますが,植物ホルモンの話も出てきます.
立ち枝を生かす方が,植物ホルモンがうまく作用するのだと主張します.
この植物ホルモンの話は,また今度,詳しくじっくりお話します.

前回,「マル農のひと」という書籍を参考に,話を進めたのですが,考え方は全く同じですね.

僕自身の話.

僕自身は,柑橘ミカンをやっていないのですね.
シークァサーやカーブチー,タンカンは1~2本あるのですが,ちょろっと植えているだけなのですね.
しかし,アボカドを始め,スターフルーツやマンゴーなどの剪定が必要であるとされる果樹をやっているので,どこか通づるものがあると考えており,参考にしたいなと思うわけです.

今年,アボカドの「カビラムラサキ」という品種の木が,一本で冗談抜きで100個ほどの果実をつけて,びっくりしました.
僕の他のyoutubeの動画でその様子が上がっていたと思います.
そして,その木が現在,蕾が出てきているのですね.

で,この木を見てみると,当時は,立ち枝に果実がつき,果実の重さで,ぐわっと垂れ下がるのですよね.
水平誘引ではないのですよね.
あの光景が頭から離れず,自然に果実がついたら枝が寝てくるということがもしかしたら,果樹栽培にとってかなり良い方法なのではないかなと思うのですよね.

僕らは露地栽培なので,上を使えますが,ハウス栽培とか,軒先き栽培とか,ある程度制限がかかる場所でも変わってくると思います.

本当に,いろんな栽培環境があると思います.教科書通りにいかないこともあると思います.
五里霧中という手掛かりが全く掴めず,何をしたら良いのか分からないということも多々あると思います.

手を加えると,それに応じた何かしらの答えが返ってくるので,その因果を見つけるというのが,だからこそ面白いのかなと思います.
文献を読み,知識と経験で,試行錯誤を重ねていきたいと思います.

それでは,素敵な野菜作り・果樹作りライフをお過ごしください.

けんゆー

ラジオだと作業しながら聞けるのでオススメだよー!