- 自然的な栽培と慣行で作られた野菜の根っこについて知る!
- 無散水でも根っこが十分に育つ理由とは!?
- 耕す!という行為はどういうデメリットがあるのか?
ハイサーイ!
こんにちは.けんゆー(@kenyu0501_)です.
本日のお話は「野菜の根っこは肥料よりも〇〇と〇〇を好む!」というお話をさせていただきます.
〇〇シリーズですね.自然農とか,自然栽培,もしくは,無肥料をされている方は,根っこが好むのはあれだよね,ということはもうすぐに分かると思うので,初級問題だと思いますが,正解は酸素と水です.
まあ,言われてみれば当然かと思われますが,からっからの場所や全く酸素がない状態の場所だと,野菜・植物は生きてはいけないですね.
むしろ,野菜の肥料の過度な入れすぎなどは,例えば,驚きですけど,他の肥料分を逆に吸えなくしたり(土中の肥料は多いですが,逆に吸収できなかったり),虫が発生したりするのです.なので,足りないと思うくらいがちょうどいい,というのが,僕自身の結論でもあるのです.無肥料栽培でも十分野菜が作れます.
僕も最近,自然栽培を始めていすのですが,無肥料無農薬,無散水でえんどう豆とかからし菜が収穫できました.ただし,時間はめちゃくちゃかかりますけど.
とにかく,本日は野菜の根っこは肥料よりも酸素と水を好むというお話をさせていただきます.
今回のお話は,特に,自然栽培とか,無肥料,そして不耕起で野菜を育てたい!と思っている人に向けたラジオになっております.
酸素と水は,野菜の生育に必要不可欠なもの.
酸素と水は,根っこの活性において必要不可欠なものですね.
水が多くて,酸素が全く取り込めない,という状態もだめです.
水捌けが悪く,酸素が取り込めない,というような状態が生じます.
水腐れという状態ですね.
例えば,ポットの根っこを観察すると,ポットの周辺に根っこがよく張っているのをよく見ると思います.
ポットから出して,畑に植え直す時や,畑に定植する際に,よく見ると思います.
ポットから土ごとぽこっと苗を離した時,確かに根っこはポットの周辺に多いですよね.
実はあれは,ポットの隙間は,空気の隙間が境界にできやすく,空気も入り,かつ水はけも良いため,やっぱり,あそこに根っこが充実するのです.つまり,土の中心や,肥料を置いた箇所付近には,根っこは集まらないのです.すなわち,根っこにとって,土の中の肥料は二の次で,初めに水と酸素を求めて移動をするのです.面白いですよね.
ここが驚きポイントだよね!
自然栽培の利点
もし,自然栽培をされたいという方は,この事実を把握した上で,タネを巻いたり,畑を管理したりしないといけません.特に自然栽培系では,自然とともに呼吸を合わせる必要があるので,人為的な振る舞いが悪手になる場合があります.
例えば,耕すことに関しても,それが必ずしも正解である!ということが言えない世界なのです.
耕すという行為は,土を柔らかくし,水捌け,水もちの良い土にする行為がありますが,耕した直後が最も効果が高く,時間が経つにつれて,雨の圧力や人間が踏み固めたりして土はどんどん締まって固くなっていきます.そうなると,もちろん水捌けは悪くなり,空気が入らなくなり,根っこは酸欠を起こします.なので,また収穫後は,土を耕さないといけません.
自然栽培や,不耕起栽培の良いところは,それが起こらず,周りに生えている草や土壌生物の力で,土を作っていくという行為をするのですね.
人工的に耕したところよりも確かに表層部分は硬いかと思われますが,地中は十分に水捌けや水持ちが良い場合が多いのですね(ただし,時間がかかります!笑).
この記事のポイント 不耕起栽培で土壌が豊かになっていく理由を解説! 耕すと土壌有機物が失われたり,土壌流出など …
少肥料・無散水の効果!根性がつく!
自然栽培をしている方は,肥料を入れず,水をまかないといいったことをします.
僕も,100坪くらいの面積でやっているのですが,自然栽培の理屈をしっかり理解し栽培をしたら,野菜は問題なく育ちます!むしろ根性がつく!と言われています!その理由が,今回の記事のTop画像に示したものです.これは,竹内さんという方がご執筆なされた「これならできる自然菜園」という書籍からの引用です.
実は野菜の根っこというのは,肥料や水を入れず発育させた方が,しっかりと張り,株もとを力強く支えてくれるのですね.これは,先ほどお話しした通り,水をかけず育てると,根っこ自らが水脈を探しに,地下へ周辺へ根っこを張るので,根がしっかりと土の中を張るのですね.
こうなると,水を地上からかけずとも,地下水の水を自分で組み上げられることができるので,無散水,干魃の間でもしっかりとそだちます.
散水をすると,根っこが地表付近,浅い位置に張ってしまい,一度散水をしないと,生存が難しくなるのですね.
こういった苗を育てるのも,自然農の大きな魅力です.
ただし,やはり野菜というのは,4ヶ月サイクルで作って壊します.
なので,散水や肥料を与えて,どかっと成長させた方が,もちろん生育は早いのです.
化成肥料も多くのメーカさんがご研究を重ね,すごく良い成分のものもできております.
しかし,今回は,自然に栽培してもうまくいくという理由.そうすると何が良いのか,根っこのお話しなどをさせていただきました.
自然に育てるということ
自然栽培とか自然農法とか,自然農とか,色々と呼ばれ方は違っておりますが,僕はぶっちゃけそういった厳密な定義はどうでも良いと思っております.
おそらく,そこには明確な共通の境界線があって,それは持続可能であるかどうか,ということだと思います.
つまり,この先未来永劫,その土地を大切にできるのか,私たちの子孫,子供とか孫に綺麗なバトンを渡すことができるのか,というのが,おそらくゴールであると考えます.
例えば,薬を撒かないとか,プラスチックを使わないとか,もっというと,石油・石炭,動力を使わないとか,もっと自然にいくと,水をかけないとか,そういった野菜を作る際のやり方は人によって違いますし,地域によっても違います.沖縄と東北では同じ環境ではないので,どうしても,作る作物に対して必要なものは変わってきます.
こういったことはあるのですが,根本的な共通理解を通して,野菜の栽培,情報のシェアをさせていただけたらと思います.
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