【アボカド栽培15】ミナミトゲヘリカメムシに被害が発生!!アボカドに穴があく!!!
この記事のポイント
  • ミナミトゲヘリカメムシは最近話題になっている害虫である!
  • 被害にあうと,落果せず,独特の痕が残る!
  • 沖縄ではシークァーサーがやられやすいが,アボカドもやられる!

けんゆー

もうカメムシは嫌だ!!


こんにちは.けんゆー(@kenyu0501_)です.

前回は,卵大になっても容赦無く自然落果するアボカドについてシェアしました.


自然落果はするのですが,以前の小豆大ほどの大きさと比べて,自然落果の数は減ってきたと思います.

さて,沖縄は梅雨時期で雨も多くなり,気温もそこそこ高くなってきており,虫が発生してきております.
あまり虫がつかないと評判のアボカドクスノキ科(ワニナシ属)ならではの,虫の被害にあっているので共有しておきます.

アボカドの栽培をされている方のご参考になれば幸いです.

ミナミトゲヘリカメムシの吸汁痕

こちらの細長いちょっと大きめのカメムシが,ミナミトゲヘリカメムシで,アボカドの果実にを開けます.
細い針のような口で,吸います!
ミナミトゲヘリカメムシの特徴は以下の通りです.

ミナミトゲヘリカメムシの特徴
  • カメムシ目,ヘリカメムシ科.
  • 大きさ 約2cm.
  • 背中は茶色,お腹は緑.
  • 活動時期 4〜10月.
  • 南側地域でよく出現.
  • 沖縄ではよくミカンの木に現れる.

沖縄ではよく,シークァーサーの果実を食害します.沖縄県以外の地域では,カンキツカキスモモなどの果樹が多く食害されます.

アボカドのようなクスノキ科の植物も吸汁するようで,よく見かけます.

けんゆー

やめてくれー!!

果樹カメムシ おもしろ生態とかしこい防ぎ方」によると,このカメムシは平成14年を食害し始めて一気に有名になった害虫です.
それまでは全く無名だったようです.
もともと南方系のカメムシでしたが,温暖化の影響が懸念され,北上してきているようで注意が必要です.

けんゆー

もともとカメムシって,ヒノキやスギの種子(球果)を好んで食べるようで,果樹はしょうがなく食べているようだよ!なんだそれ!

ミナミトゲヘリカメムシの被害痕は,結構独特です.

幼果を食害しますが,食害後すぐには落果せずに,吸汁痕が深い傷になります.

けんゆー

代表的な3つのカメムシ(チャバネアオカメムシ,ツヤアオカメムシ,クサギカメムシ)に食害されると,すぐに落果するよ!


これらの痕が,ミナミトゲヘリカメムシのものだと推察しているのですが,他にもアボカドを食害する虫が約20ほど確認されているらしく,また虫を発見したら共有します.

ミナミトゲヘリカメムシ

ちなみに,ミナミトゲヘリカメムシの幼虫です.すぐに捕殺しましょう.

対策について

基本的に,僕らの圃場は無農薬栽培なので,化学農薬は使っていません.
ペットボトルキャッチャーを使った捕殺か,最近では,コーヒーを使用しております.


こちらの記事が参考になると思います.

また,根気強く草刈りをするなどといったことで対応しております.

おいらたちの圃場では使用していないのですが,「果樹カメムシ おもしろ生態とかしこい防ぎ方」によると,

  • 有機リン系
  • 合成ピレスロイド系
  • ネオニコチノイド系

殺虫剤が効果的であると説明されています.
本書では,利点や弱点などをご紹介されているので,ご興味があれば,読んでみてください!

では,今回も読んでくれてありがとうございました!
次回は,アボカドの袋がけ作業を行なっていきます!


袋がけのメリットや方法など,アボカド栽培へのヒントになるかもしれません!

動画での紹介!

今回の被害の様子などは動画にもまとめてあります!