春の七草の一つの野菜「カブ」について!アミラーゼやイソチオシアネートが入っている!
この記事のポイント
  • カブは,春の七草のうちの一つ!
  • カブに含まれるアミラーゼは,消化を助ける嬉しい成分!
  • 生ですりおろすと,イソチオシアネート(抗酸化作用)が出てきて良い!

けんゆー

ハイサーイ!


こんにちは.けんゆー(@kenyu0501_)です.

今回は,日本では古来からある野菜の「カブ」について紹介していきます.
カブは春の七草のひとつ「スズナ」であり,大根(スズシロ)とともに昔から日本で親しまれている野菜です!そんなカブの特徴や,食べ方,栄養素・効能について詳しく解説していきます.

カブとは!?

カブは,アブラナ科アブラナ属の分類で,中央アジア,地中海沿岸が原産の野菜です.
アブラナの一種なので,チンゲンサイや白菜,菜の花,キャベツ,ブロッコリーなどの仲間です.
一般的に知られている呼び名は「かぶら」や「かぶな」などがあり,別名では「すずな」とも言われ,春の七草のひとつでもあります.

けんゆー

春の七草は,仏の座(ほとけのざ),薺(なずな),繁縷(はこべら),御形(ごぎょう),芹(せり),蘿蔔(すずしろ=大根),菘(すずな=カブ)だね!日本には,1月7日(人日の節句)の朝に,この7種類の野菜が入った「七草粥(ななくさがゆ)」を食べる習慣があるね!邪気を払い,一年間の無病息災と,豊作を祈るんだね!

カブの品種は数多く,赤かぶ,白かぶ,大小とあり,最も一般的なものは白い「小かぶ」です
色や形も赤や円錐形など地域によってさまざまです..
聖護院かぶら(京都)日野菜(滋賀)など地方固有の品種も多数あります.
葉の緑色が鮮やかで茎と根の部分のつなぎ目部分が変色していないものが鮮度の目安です.

国内の生産量としては,千葉県がトップです.次いで埼玉県青森県となります.

食べ方や味

カブは生のままサラダ漬物として食べるとパリパリとした食感が楽しめます.
生でも十分甘味があるので,加熱調理よりは生食がお勧めです!

けんゆー

また,カブに含まれる消化酵素のアミラーゼは,火を通すと無くなっちゃうだ!だから,サラダで食べる方がオススメだよ!


漬物などで食べると,しお味で甘味が一層引き立ちカブの味をより楽しめます.

葉の部分も一緒に漬物やピクルスにすることもできます.
葉もクセなしアクなしでとても食べやすいです.
葉は根よりも栄養豊富なので,捨てずに調理して活用しましょう!

加熱調理をする場合は,煮崩れしやすいので火を入れすぎないように注意しましょう.
保存する場合は,カブは大根などと同じように葉と根元を切り離し,別々で保存しましょう.
適当な大きさにカットしておくと,使うときにも便利です.生のまま冷凍保存ができます.

栄養素

下の表に,カブの根と葉の100gあたりの栄養素について記載します.

<カブの100g中(根・葉)に含まれる成分>
栄養素茹で効能
カロリー20kcal20kcal低い!
カルシウム24mg250mg骨や歯の形成
リン28mg42mg骨や歯の形成
マグネシウム8mg25mgエネルギ代謝
0.3mg2.1mg貧血改善
カリウム280mg330mg高血圧予防
ナトリウム5mg15mg体内の水分バランス
ビタミンC19mg82mg免疫力,老化防止
ビタミンB1(チアミン)0.03mg0.08mgエネルギ代謝
リボフラビン(B2)0.03mg0.16mg脂質の代謝
ナイアシン(B3)0.6mg0.9mg神経系,健康維持
パントテン酸(B5)0.25mg0.36mg動脈硬化予防,ストレス緩和
ビタミンB60.08mg0.16mg神経を正常に保つ
ビタミンE-mg3.2mg抗酸化作用
ビタミンK-μg340μg正常な血液の凝固に不可欠.骨の組織を健康に保つ
葉酸48μg110μg赤血球の生成・貧血改善
食物繊維1.5g2.9g腸内環境を整える

けんゆー

びっくりするほど,葉っぱの栄養価が高いね!捨てずについでに使っちゃおう!!


カブは根よりも葉っぱの方がより,栄養価が高いですが,根の方もそれなりにビタミン類を含有しています.

ビタミンCが豊富

根と葉ともに,ビタミンCが豊富です.
ビタミンCは,免疫力の向上,風邪の予防,美容効果(肌荒れの改善など)をもたらす重要な成分です.

アミラーゼ(ジアスターゼ)とは!?

カブには,デンプンを分解して糖にする酵素のアミラーゼを含みます.
このアミラーゼは,胃もたれや胸やけを解消し整腸する効果が期待できます.
加熱処理すると効力が失われるので,サラダなどの生食で食べることがオススメです!

葉に多く含まれるβ-カロテン

ベータカロテンは,活性酸素を抑え,抗ガン作用や,皮膚や粘膜の健康状態を保つ重要な役割を担っています.また,ビタミンAに変換され,目の神経伝達物質にもなります.

けんゆー

ベータカロテンは,プロビタミンAとも言われているね.


また,「にんじん」もベータカロテンが多い野菜として知られています.
(参考:「にんじん」について徹底的に解説します!【栽培の様子も公開!】

イソチオシアネート

アブラナ科全般に含まれるイソチオシアネートという辛み成分には,抗酸化作用免疫力を高める効果があるとされ注目されています.すりおろした時(細胞が破壊された時)に,出てくるので,生のすりおろしなどで食べましょう!

けんゆー

イソチオシアネート,,,なんか呪文みたいな成分だね.


わさびのあの鼻にくる辛みや,大根おろしなどの辛みも,イソチオシアネートによるものです.この成分は,フィトケミカル(ファイトケミカル)として知られています.
けんゆー

フィトケミカルは,だいたい辛み成分だったり色素だったりしますよね!そこに抗酸化作用があるのです.

その他,代表的なアブラナ科の野菜も以下に示しておきますので,参考までにご覧ください.

アブラナ科の野菜

などなど

栽培方法

カブは,日当たり水はけのよい場所で栽培します.
基本的な管理は,間引き,追肥,潅水,中耕,土寄せといったところで,特別な難しい手間はなくわりと簡単に育ってくれます.
生育がとても早く,10日もすると本葉2枚くらいになるので,管理さえできれば,立派なカブをいち早く収穫することができるでしょう.
品種により,多少は栽培方法や収穫時期は異なるので品種に合った栽培が望ましいです.

けんゆー

読んでくれてありがとー!


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カブに非常に似ていますが,カブではないビーツを紹介します.
赤カブと呼ばれています.(ビーツはアブラナ科ではありません!)

ビーツ