今はその野菜は育ちません!野菜の生育適温を一挙ご紹介!
この記事のポイント!
  • 野菜の生育適温について解説.
  • それぞれの野菜には旬があることを理解する.
  • 暑さや寒さに強い野菜の特徴.

けんゆー

ハイサーイ!


けんゆー

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こんにちは.けんゆー(@kenyu0501_)です.

今回は「野菜の適温」について網羅的に解説をしていきたいと思います.
このブログを読まれている方は,結構な割合で野菜を栽培されてる方が多いと思います.
野菜の栽培で,しっかり収穫までされたいよ!という方は,まずは旬を守るということだ大事です.

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旬をずらそうとすると,ビニールハウスを活用したり,加温などをしたりと,何かしらの工夫が必要になってくるわけです.現在は,そういった旬をずらし野菜を作る技術が発達し,スーパーには季節問わず,毎年多くの野菜が並ぶため,逆に,野菜を作ろうと思う時に,いつでも野菜が作れるんだ!と思うかもしれませんが,旬というものがきちんとあるのです.

野菜というのは,もちろん生き物で,その生き物が最大限成長するための適切な環境というものがあります.
その環境の中でも一番大きな要因を占めるのが「温度」です.
暑さに得意なものもあれば,一方で不得意なものもあります.
また,寒さに得意なものもあれば,その逆に弱いものもあります.
今回は,野菜ごとの温度適応性を区別し,暑い環境が好きな野菜や,寒い環境が好きな野菜などを紹介します.
また,そういった野菜などの特徴や,栽培上,気をつけることまでお話ししたいと思います.
家庭菜園をされてる方や,農業として野菜の栽培をされてる方,もしくはこれから何か育ててみたいよ!という方のご参考になれば幸いです.

高温性野菜と低温性野菜.

高温性野菜と低温性野菜の一覧表を作ったのでご覧ください.
こちらの表は「野菜の発育と栽培 育ちの生理を総合的にとらえる」という書籍から参考に作成しました.

けんゆー

野菜の科学や生理をとことん勉強したい!という人にはオススメの本です!

野菜にはきちんと細胞があって,器官があって,代謝活動などがあって,やっぱり生きているのですね.
そのため,それぞれが成長していく上で,適温というものがあります.
この時期に作ると,野菜が生育する上で丈夫に,健康的に育つため,旬のものは美味しいと言われます.
無農薬栽培や,有機栽培などで野菜を作ろうとすると,基本的にはは,旬を守るというのが鉄則です.
健康的に成長ができれば,虫もつかずに,より立派なものが作れやすいです.

けんゆー

あと,虫がつく野菜は美味しい!というのは,科学的根拠のない嘘なので,この辺はしっかりと理解しましょう!

表の説明

上の表の高温性野菜の26-18℃,低温性野菜の18℃-10℃というのは,その野菜が適する温度です.
それ以外でも大きく外れなければ,育ちますが,あくまでも適温がこの範囲であるということです.
そしてその中でも,より高温に対して強いもの(耐暑性が強いもの)と,より低温に対して強いもの(耐寒性が強いもの)があります.
ぜひ,上の表を参考に,季節に応じた野菜を作られてください.

また,今回は,適温ということで紹介しました.
日本は四季があるのですが,やはり縦に長い国なので,47都道府県で,それぞれの気温が異なります.
沖縄の冬と北海道の冬は全く違いますし,その他多くの都道府県では気温が違いますね.
そのため,その時期の気温に応じて,野菜の選択をされてください.

暑さに強い野菜の特徴

上の表を見ると,暑さに強い野菜は熱帯原産(熱帯アジアや中南米や赤道付近)のものが多いですね.
春に種を蒔いて,暑い夏に収穫できる地域が多いかと思います.
こういった高温性の野菜は,俯瞰してみてみると,面白い特徴があって,例えば,葉の表面に白い細かい毛が生えてることが多いです.
ナスとか,オクラとか,ウリ科の野菜の表面とか,ぜひよくご観察されてください.

細かい毛の役割は,光を反射させることです.
細かい毛で,太陽光を反射させて,植物の体温の上昇を防いでいます.
早朝に畑に行くと,細かい毛がたまにキラキラっとなってることも多いですね.

ただ,この暑さに強い野菜は,逆に寒さに弱いです.
温度が氷点下まで下がると,細胞内の水分が凍ってしまい,細胞が破壊されます.
なので,冬に夏野菜を栽培したいとなると,凍らないような暖房装置,保温などが必要になります.

寒さに強い野菜の特徴.

一方で,寒さに強い野菜は,秋に種を蒔いて,冬に収穫できるものが多いですね.
ぜひ,家庭菜園などをされてる方は,上の表を参考にして,いろいろと作ってみて下さい.
寒さに強い野菜は,温帯原産のものが多いです.
暑さに強い野菜は,寒さに弱く,細胞の中が凍ってしまうのですが,寒さに強い野菜は凍りにくいです.

細胞の中に多くの塩類を含んでおり,凍りにくいのですね.
細胞内の組成の影響で,凍結温度が0℃以下でも細胞が破壊されるのを防いでます.

ただ,こう言った野菜は,逆に高温になると,光合成で生成される物質量より呼吸によって消費される物質の方が多くなり,成長が滞ったり,細胞が死んでしまったりします.

いかがでしょうか.
最後に,おすすめとして,野菜の虫食いについての記事も紹介しておきます.
また,虫食い野菜は美味しい!とか安全だ!という方も居られると思いますが,虫がつく原因などについて解説してます.
無農薬でもきちんと作れば,虫がつかず綺麗に作れますので,ぜひ,このあたりも共有しておきます.