- 雑草はある役割があってそこに生えてくる!
- 覚え方はシンプル!先ずは科の特徴をざっくりと!
- 雑草は生命力の強さや生き様を表した素晴らしい言葉
ハイサーイ!
こんにちは.けんゆー(@kenyu0501_)です.
前回は「種を取ることの大切さ」というお話をしました.
この記事のポイント 自家採取をすると,その地で徐々に強い作物になっていく! 雑草が農作物より強いのは命を繋げ続 …
今回は「野菜作りには雑草が必要である」というお話をしたいなと思います.
本日も岡本よりたかさんの書籍「野菜は小さい方を選びなさい」という本から参考にしております.
この雑草の話は,僕も他の記事で何回か取り上げております.
例えば,#70の記事では,「雑草は根っこから抜いてはいけない」という内容をお話ししました.
この記事のポイント 草は抜くよりも刈った方が良い. 草を抜くと,土壌のバイオマスの量が減って土が痩せていく. …
例外はありますが,基本的には根を残すというものですね.
これは,根圏という根っこの周辺で微生物が多く活動するからですね.
他にも#64では「雑草の生えている種類で畑の状態がわかる」という内容を話しました.
この記事のポイント 土のステージによって生えてくる草が変わってくる. 肥沃な土では,ハコベやナズナ,ホトケノザ …
やはり雑草もただ生えているわけではなく,その環境に一番適したものが,優先的に芽を出す!ということをしてます.
なので,逆に雑草を確認して,土の状態や畑の環境がある程度わかって,現在はどのような野菜を植えたほうが良いのか?ということが間接的にわかるよ,
というお話をしました.
僕たちは,草生栽培といって,草を生やしながら,主に果樹を栽培しているのですが,やはり生えている草の理解はものすごく大事です.
本書「野菜は小さい方を選びなさい」という中でも,第四章では,雑草に関するテーマが取り上げられていたので,今回の記事では本書で解釈される雑草について共有したいと思います.
雑草とは何か!?
多くの自然農家さん,自然栽培者さんは,「雑草」という言葉があまり好きではない印象があります.
これは「雑草」という言葉が,色んな草たちを一緒くたにしてしまうというところからでしょうね.
「雑草という草はない」というくらい,やはりそれぞれの草には役割があるのでしょうね.
ただ,岡本さんは,雑草という言葉がお好きなようですね.
ただ,一般的な「雑草」という言葉の持つイメージとは少し違うみたいです.
岡本さんの持つ雑草という言葉の解釈は,雑多であり,単一ではなく,多様性であり,あらゆる種が入り混じっている様で好きだと言いますね.
そして,この雑多な多様性の高い草の持つ力も十分認めており,覚えるだけの価値があると言います.
僕もそこには完全同意なのですが,やはり覚えにくいですよね.
岡本さん流の覚え方がある様です.
一つ一つ覚えていくと大変なので,まずは,ざっくりとした科を覚えるということが大事な様です.
雑草の覚え方
雑草と言っても科が違えば,役割は変わってきますが,科が一緒だとある程度似たような性質を持ちます.
では,どのように科を覚えるかというと,葉っぱの形で大体はわかると言います.
まずマメ科の草は,丸い葉が3枚ついてます.その下に連続で丸い葉が連なることがあります.
確かに,クローバーやウマゴヤシは葉が3枚ついていて,カラスノエンドウやヘアリーベッチ,レンゲ草などは葉が下に連なってますね.
次にキク科はギザギザ,イネ科はツンツン,終わりです.
確かにキク科のノゲシやタンポポの葉はギザギザ,ヨモギもギザギザか,,,
イネ科は単子葉類なので,鋭い葉がピンと出てきますね.
イネ科だと,ススキとかチガヤや,メヒシバなどもそうですね.
ふむふむ.
アオイ科は花を大きく咲かせ,ヒユ科は地面を這う.
もう草の形関係なくなりましたが,そういうこともありましょう.
シダ科は円形に尖った葉の集合体を広げていく.
例外はありますが,大体は科によって特徴があります.
なので,その科全体の特徴を覚えてしまって,細かい違いを覚えていく,そういった覚え方だと,パッと知らない草を見たときにある程度の予測も立ちます.
草の役割
雑草にはやはり役割があって,雑多で多様性が高く,周りにはいろんな種類が生えておりますが,やはり,必要な養分を吸収するという意味では,そこの環境がある程度理解できるということにもつながります.
マメ科の横にはイネ科が生えます.
マメ科が窒素を取り込み,イネ科が使う,そしてイネ科は炭素となり後のマメ科の養分になります.
土が酸性に傾いていけば,スギナが生えて,他の植物が育ちやすい環境を作ってくれる.
土が硬いところであれば,ススキや葦が生えて,土を柔らかくしてくれる.
柔らかくなってきたら,今度はマメ科のクローバーなどが生えてくる.
花が咲くと虫がより,雑草を起点とした生き物の循環が生まれるようになります.
雑草という草はないとよく言われがちですが,岡本さんは「雑草は生命力の強さや生き様を表した素晴らしい言葉」であると問います.
大自然とは雑草であると,そう言ってもおかしくないくらいだと言います.
また,この記事を読んでいる方で,もっと雑草の種類と土の状態がどのような関係にあるのか知りたい!という方は,一度,#64の「雑草の生えている種類で畑の状態がわかる」をご一読ください.記事の中では,雑草を写真付きで紹介しておりますので,ご興味のある方はどうぞ!ということで,
この記事のポイント 土のステージによって生えてくる草が変わってくる. 肥沃な土では,ハコベやナズナ,ホトケノザ …