
- 植物は生き抜くためにアルカロイドという毒性を手に入れた!
- カフェインやニコチンなど,私たちの身近なところに存在する!
- 私たちにとっては無毒なものでも,犬や猫,鳥には猛毒になる食材がある!

好き嫌いはダメだよ
こんにちは.けんゆー(@kenyu0501_)です.
農業を始めて食物を作るようになった僕は最近,食べたことのないものを積極的に食べよう!という活動をしています.
知識の獲得で得られる知的興奮は本を読んでも手に入りますが,食材の味は,口にしないと分からないのです.

今日は人間ってグルメだよね!というお話をしていくよ!
アルカロイドと恐竜のお話!
そんな中,この前急に,恐竜はなぜ絶滅したのか!?ということについて,急に考え始め,やっぱり人間である僕は幸せだなと強く感じました.

いきなり恐竜の話でごめんね!笑
恐竜の絶滅は,地球寒冷化説(隕石がぶつかり,粉塵が地球を覆い寒冷化)が有力ですが,じゃあなんで人間の祖先の哺乳類や鳥類は絶滅を免れたのだろうか??と,ふと疑問が残ります.
ジュラシックパークの映画に,草食恐竜のトリケラトプスが草を食べて中毒になり倒れるシーンが描かれていますが,恐竜の絶滅は,もしかしたら中毒死説ではないのかな!?と思ったりするわけです.
調べてみると,食べられてばっかりの被子植物(キク科やマメ科,ムラサキ科など多くのもの)はどうやらこの時代に大きく進化をし,アルカロイドという毒性を獲得してきたようなのです.
恐竜の絶命のもう一つの説「アルカロイド中毒死説」です.
植物の生き抜くための進化というものは素晴らしいものですね.
アルカロイドとは!?
アルカロイドとは,植物が作る窒素原子を含む有機性化合物のことを指します.
ニコチンやカフェインなどもそうです.

毎日コーヒーを飲んでいるけど,カフェインもそうなんだ!
とにかく,恐竜などの爬虫類系の動物はこのようなアルカロイドの毒に非常に鈍感で,食べたあとにポックリいくようなのですよね.
人間などは,このようなアルカロイドを「苦味」とか「辛味」として感知できるので,食べるか食べないかの判断ができるようになっています.
ちなみに,鳥類が唐辛子のカプサイシン(アルカロイド)をバクバク食べるのは,前回の記事で書きました.
この記事のポイント 人々はなぜ辛いものを自ら食べに行くのか!?ということを解説しています! 辛いものが好きな方 …

脳内ホルモンのエンドルフィンが出るんだったね!
このような事実を知って,かつ野菜などを育てていると,植物の生態や環境適応能力には,毎度驚かされてばかりなのですが,私たち人間ってかなり幸せな動物だなとふと思うのです!
彼らの進化のために獲得してきたアルカロイドを「苦味」や「辛味」として楽しめる人間ってかなりグルメです.
ちなみに,チョコレートにはカカオの中にテオブロミンというアルカロイドが入っています.
犬や猫を飼っている方であれば,衆知の事実だと思いますが,このテオブロミンというアルカロイドは犬や猫に中毒を起こさせて,食べすぎるとポックリいきます.
人間はこのテオブロミンを代謝で無毒化することができます.
コアラのユーカリの無毒化と同じです.
ちなみに,犬や猫は玉ねぎやネギも食べられません.
(僕の実家は,猫を飼っていますので,気をつけています.)
もともと犬や猫は肉食動物で,草食をする機会が少なく,進化の過程で無毒化するという仕組みが発達してこなかったようです.これは,草食動物の恐竜もしかりです.
なんでも口にして多くの犠牲を払った人間は,それだけ多くの植物(もしくは動物)に対する防御システムを発達してきたことに由来するようなのです.
僕は今,ご先祖様の進化を最大限利用しようと,食に向き合い始めています.
ということで本日のお話はここまで!
また次回,つらつらと書いていきたいと思います.