【アボカド栽培18】若い葉っぱや新梢を食害する「ワモンヒョウタンゾウムシ」に気をつけよう!
この記事のポイント
  • 新梢や新葉を食害する害虫!
  • 見つけやすく,飛ばないので捕まえやすい.
  • 4月から11月までよく見かけるので,注意が必要!

けんゆー

無農薬栽培は虫との戦いだ!!


こんにちは.けんゆー(@kenyu0501_)です.

前回,アボカドの果実に白い粉状の物質がポツポツとあり,アオバハゴロモの仕業であると報告しました.


今回も前回に引き続き害虫のお話なのです.

今回は「ワモンヒョウタンゾウムシ」というアボカドの新梢若い葉っぱを好んで食害する虫について報告します.
アボカド栽培に限らず,果樹栽培で被害になられている方の参考になれば幸いです.

ワモンヒョウタンゾウムシ

ワモンヒョウタンゾウムシ Sympiezomias lewisi(Roelofs)シロコブゾウムシにかなり似ています.
この虫の同定にものすごく時間がかかってしまいましたが,「鹿児島県で発生が確認されたアボカドの害虫」にリストが乗っていて,ようやくはっきりしました.

本レポートには,あまり大きな被害は出ていないとのことですが,僕らの圃場ではそこそよく見かける害虫で,新梢や新しい葉っぱをかじります.

若い葉っぱは,紫外線に弱いのでアントシアニンという赤い色素を出していますが,その赤い葉っぱがよく食害に会います.

カンキツゴボウでも割と被害にあうようですね.雑食です.
外気温度が12.5℃を超えると活動する様なので,沖縄県に限らず,春先から活動が始まるかもしれません.
ワモンヒョウタンゾウムシによるカンキツの摂食と防除農薬について(pdf)」を参考にしました.

ワモンヒョウタンゾウムシの特徴についてまとめておきます.

ワモンヒョウタンゾウムシの特徴
  • ゾウムシ科.
  • 6 ~ 10 mm.
  • 沖縄では4月くらいから12月までよく見られる.
  • 腹部が膨らんでおり,ヒョウタンの様な形.

目視で発見しやすいので,見つけたらその都度,捕殺しています.
新葉の周辺にいるので,その辺を注意深く探すと結構見つけやすいです.
そして,飛ばないのと,そこまでスピードが早くないので捕まえやすいです.

無農薬栽培であればやはり捕殺が最も効果的ですが,草刈り剪定などをしっかりとやっておいた方が良いです.
上の報告書によれば,アセフェート水和剤フルバリネート水和剤イソキサンチオン水和剤の順に,防除効果が高かった様です.
おいらたちの圃場は一切,化学合成農薬を使いませんが,薬を使っても良いという方には参考になるかもしれません.

果物の栽培は,いろんな虫病気がありますが,やっぱり一つ一つ理解していた方が対策ができますね!
特に無農薬栽培になると,覚えることが大変だと思いますが,アボカドを育てている方など一緒に頑張っていきましょう!
本日もご覧いただきありがとうございました!

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