- 植物の成長は光を求めて相手の影に入らないような行動をする.
- フトモモ科,ブナ科,マツ科の植物はそうではなく,相手の入り込む余地を与える.
- 熱帯果樹だと,グァバやレンブ,ジャボチカバ!
ハイサーイ!
こんにちは.けんゆー(@kenyu0501_)です.
「フルーツがどのように成長していくのか」というテーマはものすごく興味があったりします.
単純に「受粉が成功したら果実ができますよー」とか,「バナナやイチジクは受粉しなくても大丈夫ですよー!」などといった当たり前なお話ではなく,もっと科学的なことが好きだったりします.
植物の成長に欠かせない光。光を得るために、彼らは姿勢を変え、相手の影に入らないように動きます。
しかし、レンブやグァバ、ジャボチカバみたいなフトモモ科の木は、お互いの木の頂部が接触するのを避ける傾向があって、譲り合うのです。シャイな木です。
性質が可愛いですね。 pic.twitter.com/2xgj6XNjK1
— けんゆー🥑トロピカルフルーツ野郎 (@kenyu0501_) March 27, 2020
今回,取り上げたいテーマは,「フルーツの樹はお互いにコミュニケーションをとっているのか」!!
これ,ものすごく気になりますよね.
光を求める熾烈な成長
高等動物に位置付けられた人間というのは,言葉をしゃべれたり,手振り身振りができたりするので,言語(ボディランゲージなど)を使うことができます.
では,フルーツの樹はどのようにコミュニケーションをとっているのでしょうか.
植物というのは,成長に光が必要なので,日光がより獲得できる有利な場所へ,自身の姿勢を変えながら成長します.
光に向かって成長していく性質は「屈光性(くっこうせい)」と呼ばれます.
隣り合った木々や植物に負けないように,光を手に入れる戦いが繰り広げられます.
相手を蹴落とし成長します.
相手の影に入らないように,自身がより上に行こうとします.
(日陰から逃げる行動なので,「避陰反応(ひいんはんのう)」といいます.)
フトモモ科のコミュニケーション
しかし,フトモモ科の樹々はお互いの樹冠(樹木の頂部)が接触しないように上手く成長するようです.
グアバやレンブ,ジャボチカバなどは,フトモモ科の熱帯果樹です.
上の写真は,グアバの花です.花火のようなとても綺麗な花が咲きます.
上の写真はレンブの花です.グアバの花と似ていますね!
確かに,よくよく見ると,彼らの樹冠は接触しておらず,お互いがお互いを理解しているような姿勢をとっていますね.
つまり,すぐ隣に他の木があっても,覆いかぶさるようなそぶりを見せない.
このような理由から,彼らは,「シャイな樹冠」と呼ばれているようです.
空気と光の分配を上手く分け与えているのでしょうか.
また,「植物は<知性>をもっている」という本で紹介されていましたが,マツ科の木やブナ科の樹々たちも,「シャイな樹冠」をお持ちの樹々です.
面白いですね!彼らが,どのようにコミュニケーションをとっているのかは未だ発見されていませんが,今後科学が発達してきたら,どのような方法でお互いにコミュニケーションをとっているのかが明らかになると考えられます.
植物って楽しいですね!
ちなみに,グアバとジャボチカバのフルーツについては,以下の記事が分かりやすいです.