- 越冬が難しいと言われるアボカドの寒害事例!
- 氷点下以下での被害報告!
- メキシコ系はやっぱり強い!
はいさい!今日もアボカドトークやっていくよ
こんにちは.けんゆー(@kenyu0501_)です.
前回は,本土でアボカドを栽培する際に気をつけなければいけないこと!について紹介しました.
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耐寒性のある品種を選んだり,木の樹形,着果安定に関してお話しさせていただきました!
そして,本日のテーマは寒害です.
冬の寒さによる害についての事例紹介を行います.
本土で栽培するときにはかなり気になるね!
アボカドは熱帯果樹なので,寒い環境下で寒害がおきますが,では何度でどのような影響が出るのか,ということを知ることは重要なことだと思います.
これからの時期,本土でアボカド栽培をする方にとってはかなり参考になる事例紹介だと思いますのでぜひご覧ください!
寒害の様子!
今回の内容は,「鹿児島県における2015年12月~2016年1月の低温によるアボカド,レイシ,およびパパイヤの寒害」という学術研究を参考にしています.
木になる方は原本を読んでみてください!
アボカドは低温環境に一日でも晒されると危険です.
本論文で紹介されているのは,-1.2℃と-6.3℃の環境に1日晒された後のアボカドの状態を紹介してます.
それぞれどのような状態になったのか,簡単に紹介していきます.
調べたアボカドの品種は以下の3つです.
- ピンカートン(グアテマラ系)
- ベーコン(グアテマラ系×メキシコ系)
- デューク(メキシコ系)
です.一般的にアボカドの系統の耐寒性は以下の通りです.
- グアテマラ系:-2℃.
- グアテマラ系×メキシコ系:-4℃程度.
- メキシコ系:-6℃.
です.
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本土での栽培としては,メキシコ系の台木を使って育てる!というのが必須であると言われています.では,早速-1.2℃と-6.3℃の環境下でどのようになったのか見ていきましょう!
-1.2℃
この環境下で被害にあったのは,ピンカートンのみ,ベーコンとデュークは無事でした.
やはり耐寒性と系統の関係で,常々言われている通り,メキシコ系の遺伝子を持っている品種はそこそこ耐えることができるのです.
ピンカートンでの被害は,「花蕾,花房,葉の一部が褐変」でした.
論文中の画像を確認すると,かなり茶色くなっていましたね.
褐変というよりは,機能不良になるレベルでの変色だと感じました.
たった1日でそうなるなんて,,,
-6.3℃
こちらの環境では,どのような系統の品種を扱っても危なそうです.
結論から言うと,
- ピンカートンは枯死.
- ベーコンとデュークは,寒害を受けて細い枝(7~10mm)は枯死したが,樹自体は生きており,春には新梢が展開.
ということになっています.
やはりこの温度ではピンカートンは枯死するのですね.
ピンカートンは,-6.3℃の気温に遭遇した後,一時は不定芽などが発芽して回復に向けて頑張っていたようなのですが,結局枯死したようです.
ベーコンとデュークは被害が出たものの無事,越冬ができたようです.
越冬をするために
僕らは沖縄は,木が小さいものは,ネットで覆っていたりするけど,風防止目的が大きいよ
やはり,メキシコ系であろうとなかろうと,アボカドを本土で栽培する際,冬の厳しい寒さを防ぐために,いくつか対策をする必要があると感じます.
一番良い方法は「鉢植え栽培」です.
鉢植えは越冬に限らず理想的な方法で,排水性や根っこの根域制限などにも大きく貢献します.
移動ができるので,冬の寒波が襲来するときは,室内に移動させれば寒害は防げます.
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露地栽培でやる場合は,防風林や寒冷紗被覆や不織布資材で木ごと包み込むなどをすることは必須でしょうね.
しかし,冬の寒さと戦うためには,やっぱり鉢植えやハウス栽培が良いと感じました.
動画解説
動画でもまとめています.論文は読むの難しいけど,内側の内容を詳しく理解したい!という方向けです!参考になれば幸いです.
では,素敵な農業ライフをお過ごしてね!
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