- キンバエが大量に発生するのは10日くらいかかる!
- 活発的に活動しない!
- コバエを培養させたい(願望)!
働かざるもの食うべからず!!
こんにちは.けんゆー(@kenyu0501_)です.
前回はマンゴーの受粉に使用するためのキンバエを呼ぶため,お魚さんのアラを使い,蛆虫が湧いたところまで共有いたしました!
(参考:【閲覧注意】マンゴー受粉に使うキンバエの蛆虫が発生しました!)
蛆虫がうねうねしている映像は,初めて見た人にとってかなりショッキングなものでした.
おいらも初めての経験なのですが,初めて見たときには,鳥肌が立ちまくりでした.
こうやってマンゴーが出来るんだなと思うと,マンゴー農家はかなり頑張っているよね!うん!
前回の記事からyoutubeの1分動画も貼ってあるので,気になる人はご覧ください!
そして,今回は,そんな蛆虫たちも羽化して,畑の中にキンバエたちが大量発生していました!
沖縄では,銀蠅とかオーベーとかって言われたりしているけど,おそらく正式にはキンバエだね!
マンゴーの花には群がらずに,葉っぱの上で一休みしています.
キンバエはあまり活発的ではない
キンバエがかなり大量に発生して嬉しい反面,彼らはあまり活動的に飛び回らないのですね.
葉っぱの上やパイプの上で止まって休憩しています.
なので,いつも葉っぱについているハエを手で追い払ってどかしているよ!笑
一部のハエたちは花の受粉活動をせかせかしてくれていますが,大多数は葉っぱの上で日向ぼっこです.
やっぱり小さいコバエがよく働くそうで,コバエを上手く発生させることができたら,より効率的にマンゴーの受粉ができそうですね.
しかもコバエはキンバエよりも足が細いので,受粉活動に良いかも!!
魚のアラを土に埋めて,コバエを発生させようと何度も頑張っているのですが,なかなか発生しないですね.
(参考:マンゴーの受粉のためにハエを呼ぶしかけ!【魚を土に埋める&バケツに入れて吊るす】)
1分動画はこちら
こちらにサボっているキンバエたちの様子を撮影しました!
葉っぱの上で集団ストライキをしていますね.
科学的な名称は「オビキンバエ」
こちらのハエ,学術的な名称は「オビキンバエ (Chrysomya megacephal) 」というものです.
体長も10mmほどあり,かなり大型のハエです.
頭部が大きく,光沢がかった深緑色が特徴です.
オスのキンバエは目(複眼)が近接していて,メスは離れているようです.
なので,上の画像のキンバエはオスですね.沖縄をはじめ,東南アジアなどの熱帯地域では多く生息している汚物バエです.
死亡推定時刻などの手がかりになる!?
このオビキンバエは,動物の屍肉などに寄ってきます.
おいらたちも魚のアラを使用して増やしましたが,面白いことに,こちらのキンバエは死亡推定時刻の手がかりにる可能性があるようです.
(参考文献:オビキンバエの法医昆虫学への利用)
蛹(囲蛹化完了)になるまでに144時間(6日),成虫(成虫羽化完了)になるまでに234時間(9.75日)がかかるようです.
なので,死体の中の幼虫や蛹などを観察して,だいたい何時頃から腐敗が始まったのかの検討がつくようです.
これはかなり面白い研究でマンゴー農家さんたちにも使えるデータです.
つまり,マンゴー農家さんたちがキンバエを十分に使用できる環境になるためには,最低でも10日くらいを有するということが言えると思います.
おいらたちのキンバエが大量発生するのもだいたい10日ほど有しました!
美味しいマンゴーが出来ることを期待してます!
読んでくれてありがと!
4月1日に,マンゴーの果実がきちんと実りました!
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