- アブラムシのつく原因は,肥料の投入量が多いから!?
- オーガニック系の対策にはどのようなものが良いのか?
- ありとアブラムシは共生関係!
ハイサーイ!
こんにちは.けんゆー(@kenyu0501_)です.
本日は「アブラムシとアリの被害を抑える方法」についてお話をしたいと思います.
このラジオはyoutubeだけではなく,stand.fmにも同時配信をしております.
stand.fmで質問が来たので,それについて回答させていただきます.
質問から読み上げますね.
初めまして.最近フォローさせていただき,拝聴しております.ひょっとすると既出かもとは思いましたが,もしよろしければ教えていただきたいです.
私は初めてアボカドハウス栽培をするものです.
最近一度枯れたかと思われた株から新芽が根から出てきました.
ところがどっこいあっさり先端にアブラムシがついています.そしてアリももれなくいます.一度新芽が半分に折れてから,アブラムシを取り除くには歯ブラシを使ってます.
アリ対策に,塩や木酢液など色々と試してみたいのですが,なに分,苗に余分がないです.もしよろしければ,新芽についたアブラムシならびにアリの除去,または被害にあわない方法などありましたらお話していただけませんか,
できればオーガニックで化学薬品などは使わないような栽培を目指してます.
ご質問ありがとうございます.
もし,匿名でこのような質問をされたい方は,stand.fmからどうぞー!.
先に質問の答え(結論)から書いておきます.
・窒素分が多い.
・反射板.
・オーガニックの防除エキス色々.
では,それぞれ深掘りしていきましょう!
回答
除去,または被害にあわない方法を教えて!ということですが,歯ブラシとか,水圧など,物理的に落とすやり方は一つはありますね.
しかし,こういったやり方は根本的な解決ではないので,次の日とか2~3日後とか,またつきますよね.
アブラムシがつく原因っていうのは,いくつかありますけど,一度枯れたところから,ぐわっと新芽が成長してきたということで,肥料の投入量が多いのかも?と直感的に思いましたね.
アブラムシっていうのは,新芽を好むのですが,葉っぱで光合成して作られるアミノ酸とか糖分というのを吸っているんですね.
植物には維管束というのが,全身に張り巡らされており,その中の師管(しかん)といって,養分(アミノ酸・糖)を送るバイパスがあるんですね.
そこをアブラムシは吸うんですよね.
植物っていうのは,土の中にある窒素分をありったけ吸収しようとするんですよね.
この窒素は,硝酸態とか,アンモニア態とか,こういった形に変わって吸収されますが,硝酸態窒素が過剰なとき,地上部では,ぐわっと生育が良いかのように思わられます.しかし植物体内では,アミノ酸に変換されてアブラムシのご飯が増えていくんですね.さらに窒素分を吸って,新芽も勢展開すると,,,
なので,もしかしたら,肥料が多かったのかもしれないですね.
オーガニックと記載されているので,牛糞堆肥とか使用されているかもしれないですが,牛糞って意外と効きが凄く穏やかで,数年かけて,窒素などが供給されていくと言われてます.
なので,毎年毎年,牛糞を入れると思いますが,昨年の分の窒素が残っているんですね.
鶏糞や豚糞も,リン酸やカリウムなど,高いけど,あれ,窒素分も豊富に入っているんですね.
リン酸などの量に合わせて入れると,窒素過剰になる場合もあります.
なにをご使用になっているのかは,分からないですが,,,
この記事のポイント 家畜由来の堆肥の特徴を解説! 肥料効果を求めるのなら,鶏糞か豚糞,土壌改良なら牛糞や馬糞. …
IPMといって,耕種的防除法とか物理的防除法とか,組み合わせて,病害虫の防除をする考え方を長期な視点で見てみて,取れるものは取る.アボカド大事ですからね.
耕種的観点からいくと,堆肥とか肥料の量を減らす,ということが必要なのかもしれないです.
アブラムシ
植物に厄介をかけるのは,アリではなくて,アブラムシなので,アリというよりもアブラムシを排除した方が良いですと.
そうなると,背中に光を受けて,平衡感覚を保つので(アザミウマと一緒),アルミシートとか,光が反射するものがあれば飛べなくなります.効果は薄いですが,IPMの観点から行うと良いかもしれないですね.
この記事のポイント かなり厄介な虫「アザミウマ」の生態を知る! 農薬抵抗性を獲得して,薬剤の効果が薄れてきた! …
アブラムシとかは,植物の汁を吸うだけではなく,ウイルスを感染させて,モザイク病とか,スス病を誘発されるんですよね.これが厄介ですよね.
塩や木酢液以外にも?
塩はアリ対策だと思うのですが,結論から言うと,塩も木酢液も,防除に対する科学的根拠はないですね.
この記事のポイント 木酢液を使う目的を把握する. 殺虫効果よりも微生物活性を狙う. 植物由来の資材なので,アレ …
木酢液は,原液に近い濃度でかけると,殺虫効果はありますけど,そうすると,植物が痛むので,あまりオススメできないですね.
アブラムシとアリは相利共生(そうりきょうせい)の関係を築いているのですね.
つまり,お互い手を組むことに,利益があるんですね.
(カイガラムシとアリもそうですけど)
アブラムシは,アミノ酸と糖分を植物から吸います.
排泄物として,甘露っていうのですが,甘い糖を出すんですよね.
それをアリは食料としてもらっている,アリは,テントウムシなどのアブラムシを食べる虫を追い払う役割があるんですね.アリって強いので,アリがいるところは,テントウムシの入る余地はないと思います.
なにがオススメかというと,オーガニック系だと,色々ありますけど.
・牛乳(呼吸器を潰す),牛乳は臭いし,あまりオススメできない.多くの量が必要なので,オススメできない.
・アセビ,シキミの防除エキス,(自然農薬の作り方と使い方を参考に!)
・クスノキ,キハダ,トウガラシ,ニンニクの防除エキス.
忌避効果で行くと,ニームなどがオススメです.
最近,僕が買ったものは,除虫菊のピレトリンという成分が良いかも!?
アブラムシには試してないですが,他の害虫にはそこそこ効果があるのかも?という感じです.
ラジオをやっているので,作業しながらでもぜひ聞いてみてねー!