納豆菌について!作り方は!?「えひめAI」も納豆菌が使われている.
タイトルが入ります。
  • 納豆菌は病原菌への抵抗性!土壌微生物の餌になる!
  • 特に空気感染系の病気に強い!
  • 人体への影響が全くない.

けんゆー

ハイサーイ!


こんにちは.けんゆー(@kenyu0501_)です.

本日は「納豆菌」についてお話したいと思います.
農家さんであれば,一度は耳にした,そして一度は使ったことのあるものだと思います.
僕たちもマンゴーの葉っぱに散布しておりましたが,結構メジャーなものですよね.
今回はこの納豆菌についてお話したいと思います.

納豆菌についてきちんと知れば,使いやすくもなるし,効果も確認しやすいのかなと思います.

納豆菌とは!?

納豆菌とは,大豆を発酵させて納豆を作るための菌です.
納豆菌は,ワラや枯れ草に好んで住み着いております.
はるか縄文時代(3000年前)に中国大陸から稲作と大豆が伝わり,当時の土器で煮炊きする食文化がありました.
煮豆を,稲わらで包んでおくと,納豆菌の力によって,大豆が糸を引き,納豆ができたと言います.
当時はまだ納豆のようなものであったので,本格的に納豆として作られ始めたのは,平安時代ですね.

これが,病原菌への抵抗性を示すので,よく利用されているのですね.

えひめAI」という環境浄化微生物(納豆菌や乳酸菌,酵母)を培養する時にも,もちろん納豆を使いますね.

けんゆー

えひめAIは,「えひめあい」と呼ぶよ!


培養が非常に簡単なので,多くの方が,この納豆菌を活用して,野菜の栽培を行っていると思います.
効果としては,「抗菌物質を出して病原菌から守ったり,土の中の微生物の餌になり土壌微生物が増えたり,ということが期待されます.

納豆菌の詳しい特徴!?

納豆菌の特徴をざっとまとめておきます.

  • 40〜70℃の環境を好む,好気性の菌.
  • pHは7~8のアルカリ性を好む.
  • タンパク質やデンプン,脂肪を分解する力が強い.
  • 100度の熱湯でも,氷点下でも死なない.(マイナス35℃まで耐える).
  • 適温を外れても,芽胞(がほう)というかなり強力な胞子を作って休眠する.

納豆のネバネバを拡大すると,小さな粒々があるのですが,これが納豆菌の芽胞(がほう)ですね.
納豆菌は40~45度程度になると,芽胞から発芽し成長します.
過酷な環境条件にも耐えるので納豆の納豆菌も,胃酸にやられず,生きて腸まで届きます.

納豆菌の嬉しい効果

納豆菌のネバネバは,アミノ酸(グルタミン酸)が繋がったペプチドというものです.
このペプチドに酵素や抗菌物質などが含まれております.
また,納豆菌はかなり繁殖が早くて,病原菌の抑制にもなるんですよね.

空気を媒介として発症する病気(うどんこ病,灰色カビ病,すすカビ病)の予防にかなり効果的であることが知られてます.

病原菌は,だいたいは糸状菌というカビなのですが,このカビの体は細胞膜がセルロースでできているのですよね.
納豆菌は,セルロース分解酵素を持つので,カビが徐々に分解されていくのですよね.

納豆菌の作り方

納豆菌の培養液は非常に簡単です.
市販のパック納豆をミキサーで潰し,水を足して薄めます.
だいたい0.1%程度が良いと言われてます.
その後は,熱帯魚(水槽)用のヒーター,温度管理用のサーモスタットで温度30~35℃程度に加温,納豆菌は好気性なのでエアレーションも入れてだいたい1日程度で完成します.
さらに,納豆菌の増殖を加速させるために糖蜜や砂糖,黒砂糖も1~2%を入れた方がより良質なものがつくれます.

ポイント

いろんなメーカが納豆を作っていると思いますが,これらを組み合わせて納豆菌液を作ることが好ましいと言います.
現在,日本で作られている納豆の元菌は,3つだけで,各種メーカはどのどれかを使用しています.
「宮城野菌」,「成瀬菌」,「高橋菌」という元菌なのですが,この菌のうち,何が最もその環境に効果的であるのか,というのが確立していないようですね.
市販納豆のパックに,元菌の記載がないことが多いので,とにかく色んな納豆を混ぜて培養するという方が,その中で強い納豆菌が残り,高い効果が期待できるようです.

えひめAIという「環境浄化微生物(納豆菌や乳酸菌,酵母)」も納豆菌防除の一つです.
こちらは,愛媛県の環境保全課さんがインターネットで作り方を無料公開してます.

  • 材料【10リットル分】
  • 納豆 約20粒
  • ヨーグルト 500グラム
  • ドライイースト 40グラム
  • 砂糖 500グラム
  • 水(米のとぎ汁でも可) 約9リットル

こちらを100倍に薄めて散布すると,効果的です.
もちろん,人間に対しての害はありません.農薬を使いたくない,毎年空気感染系の病気に困っている方はぜひ試してみても良いのかと思います.