紅葉の季節は「腐葉土」作りの大チャンス.
この記事のポイント
  • 紅葉した広葉樹の落ち葉を使った腐葉土作り!
  • 作り方は簡単!積み上げや米ぬかなどと!
  • 春先,使用用途はたくさんある!

けんゆー

ハイサーイ!


こんにちは.けんゆー(@kenyu0501_)です.

本日は「簡単にできる腐葉土作り!」というお話をしたいと思います.
季節もそろそろ11月に終わりかけで,この時期は「腐葉土を作るチャンス」なんですよね.

一年を4分割して季節に名前をつけたものが「春夏秋冬」ですよね.
秋というのは,木が紅葉して「赤き木」になることから秋という名前がつきました.
秋に紅葉する木は,ツタ,イロハモミジ,メグスリノキ,ギンナンハゼ,サクラ,イチョウ,トチノキ,ポプラなどありますが,やはり,美しい赤と黄色の葉が落ち,冬の時間,だいたい3ヶ月ほどかけて,土に帰っていくのですね.それが自然なんですよね.
この自然の摂理をうまく活用して,野菜作りをするということが特別なことではなく,もっとも普通なんじゃないかなと思うわけです.

さらに,二十四節気といって,一年を24分割して,それぞれ季節の名前を振ったものがあります.
だいたい,11月22日は「小雪(しょうせつ)」と言いまして,雪が少し降る頃という名称がついております.
この時期になると,「朔風(きたかぜ)木の葉を払う」という言葉もありますが,やっぱり落ち葉が出るんですよね.

都会とか,温暖な地域では目立って落ち葉はないですが,地方で野菜作りをされている方には,大変身近なものなのではないでしょうか.
山は一面,紅葉に染まり,そして広葉樹の良質な落ち葉が出ます.

針葉樹は殺菌作用が若干強いものが多いので,落ち葉を集めて腐葉土を作ったとしてもうまく分解が進まず,腐葉土を作りにくいと言います.
また,葉っぱが落ちない常緑樹も,落葉樹に比べて,分解が遅いので,腐葉土には不向きであります.

なので,この時期の落葉の広葉樹というものは,春に向けて,すごく良質な腐葉土を作れます.
本日は,この腐葉土についてお話をしたいと思います.

培養土作りのお話

市販の腐葉土

市販の腐葉土は,ケヤキ,カシ,シイの葉で作られていることが多いですが,身近にある広葉樹(葉っぱが広くて,落葉するもの)で大丈夫です.

作り方は非常に簡単です.今回はいくつかの方法をお知らせいたします.

積み上げ

まずシンプルに積み上げておくだけでも時間はかかりますが,徐々に分解が進みます.
畑や庭に面積的余裕がある方は,ぜひ,野ざらしでも良いので,積み上げておいてください.
春には,繊維は残ると思いますが,良質な腐葉土,そして,草マルチにも使用できますし,土と混ぜれば,通気性,排水性,保肥力を獲得するための土壌改良にも活用できます.腐葉土というのは,土壌改良や,生体の多様性を保つための,環境のバランスをうまく調整するものであるので,肥料としての効果はそこまで期待はできません.

しかしながら,種類にもよりますが,若干の窒素,リン酸,カリも含まれているのは,事実です.
0.数%ですが,含まれております.

嫌気性発酵

積み上げる場所がないよ!という方は,ビニール袋に入れても良いです.
この場合は,空気との遮断が起きるので,嫌気性発酵で,落ち葉堆肥チックな腐葉土を目指したら良いですね.

集めた落ち葉をビニール袋に入れて,一緒に,米ぬかもしくは油粕を入れておきます.
交互に入れたほうが,そこで活躍する菌には良いですね.
米ぬかを使用した嫌気性発酵の場合は,乳酸菌とか酵母がかなり働く環境になりますが,これは以下で詳しくお話をしております.

分量だと5リットルのビニール袋に,落ち葉と米ぬか2~3キロといった程度です.
油粕だと,1~2キロで良いと思います.
落ち葉を入れたがら,水をかけ,そこそこ湿り気が確認されたら,袋を縛り,日光の当たるところへおいておきます.
だいたい3~4ヶ月ほどですね.

本格的な堆肥作り

いろんな有機物を使用して,本格的な堆肥を作りたいよ!という方も,オススメです.
落ち葉っていうのは,ある程度,匂いを吸収してくれる効果があり,他の有機物と合わせやすいのですね.

家畜の糞尿もそうですが,ご家庭で出る生ゴミや畑で収穫した野菜の残渣など,こういったものも,落ち葉と一緒に堆肥化させることができます.

これも野外でできますが,木の枠を作ってしまって,落ち葉やおがくずと,生ゴミを交互に積み重ねていく,米ぬかはC/N比のバランスが良いので,分解のスターターで入れても良いです.他にもいろんな資材を入れて堆肥を作られている方もおります.ここら辺は,ご自身で色々と試してみてください.

交互に積み重ねると,水をかけて,足などで踏みつけ圧縮,ビニールシートをかけて,10日に一回,もしくは2週間に一回,切り返しをしてあげてください.
徐々に分解が進んで,生ゴミや落ち葉で堆肥ができると思います.

ということで,今回は落ち葉で作れる腐葉土の話,そして堆肥作りのお話までさせていただきました.
落ち葉が手に入りやすいこの期間で,何かそれを使った楽しみが増えたらなと思います.
また,堆肥とは何か気になるという方は,以下をご覧ください.