【アボカド栽培6】アボカドの接ぎ木に使用する「穂木」の選び方を解説!!接ぎ木を100本以上やって分かった!
この記事のポイント
  • 接ぎ木の成功には「穂木」が大きく関わっている!
  • 若くて小指大で,芽がきちんと入っている穂木を選ぶ!
  • 切り接ぎでも,腹接ぎでも関係ない!穂木だ!!!

けんゆー

アボカドの栽培をしたい方必見っす!!


こんにちは.けんゆー(@kenyu0501_)です.

アボカドも徐々に大きくなってきましたね.
前回は,アボカドの「摘果」と「芽かき」をする理由や,実際にどのようにやるのか!?ということについて紹介いたしました.

アボカドの接ぎ木を100本以上,おそらく150本くらいはやってきました!
多くの失敗もしましたが,色々と実験した結果,成功する率が徐々に上がってきました!
そして,成功するための方法もわかってきました!!

そこで,本日は接ぎ木の成功率にかなり大きく影響する「穂木の正しい選び方」について記載したいと思います!

動画でも紹介しています!

サクッとご覧いただきたい方は,こちらの動画をご覧ください!
穂木の選び方について7分ほどでサクッと紹介しております!

実際に接ぎ木した苗の様子はどう!?

切り接ぎでも,腹接ぎでも全く問題なく,芽が出てきました!
今の所,接ぎ木の成功率は,70%~90%くらいだと思います!

けんゆー

最初の方はほとんど失敗してましたが,2ヶ月くらいかけて,徐々に成功率が上がってきたよ!!!

試行錯誤の連続でした,
どこに何を継いだら良いのか,など,多くの実験を経て,今ではかなり成功率が上がっています.

けんゆー

接ぎ木,初めは難しいと思っていたけど,今は楽勝って自信を持って言えるよ!

穂木のポイント!

穂木で選ぶ際のポイントを以下にまとめます!

穂木の選定のポイント
  • 小指ほどの太さで良い!
  • 若々しい枝の先から,30cmくらい下!
  • 木質化していないところ!
  • 芽がきちんとあれば,穂木の長さは短くても良い!
  • 芽は二つくらいあっても良いが,別に一つでも良い.

写真のピントが悪くてごめんなさい!

しばしば,アボカドの接ぎ木は,台木と穂木の太さが同じものが好ましいと言われたりしますが,あれは「切り接ぎ」や「合わせ接ぎ」の場合です.
それでも,穂木と台木の形成層がきちんとバイパスされれば良い話なので,太さはあまり関係ないです.

大事なことは,形成層をきちんと合わせる!(技術面),そして,穂木をきちんと選ぶ!(準備面)ということが最も重要です.
形成層をうまく合わせることについては,こちらの記事をご覧ください!

さて,枝の選定にいきましょう!

枝を選定する時には,木質部(茶色くなっているところ)ではなく,比較的若い枝を活用します.
若い枝の30cmほど下を活用します!若い枝には若い葉がついてます!
そして,若い葉っぱの大体は,赤い色をしています.

若い葉っぱはなぜ赤いの!?アントシアニンとは!?
若い葉っぱは,赤っぽいことが多いです.
新芽や新葉などは,太陽光(紫外線)の光に弱いので,自身の身体を守るために,アントシアニン(ポリフェノールの一種)という色素で身を守ります.
大体のフルーツの新芽が赤いのはそういった理由があります.ちなみに,余談ですが,赤キャベツの赤色も紫外線から身を守るためのアントシアニンです.
以下の記事が参考になります.

(参考:鮮やかな紫色が特徴的なキャベツとは!?普通のキャベツとの違いは!?【アントシアニン】

接ぎ木の際の「穂木の選定」はかなり大事です.
いくら,切り接ぎや腹接ぎ木の技術があっても,穂木を適当に選んでいると,成功率が落ちます!
枝は,若々しい葉っぱがついている枝の30cm下くらいの芽を使ってください!

ちょっと注意ですが,芽がきちんと穂木の中に入っていることを確認してくださいね!
どこからでも新しい芽が出てくるというものではありません!
ちょこっとした出っ張りがあります.

けんゆー

芽が入っていたら,穂木の長さはどのくらいでも構わないよ!


穂木の中に,二つくらいの芽を入れておくと安心だと思います!

では,今回はここまでです!読んでいただき,ありがとうございます!

けんゆー

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