食物繊維が豊富なバンレイシってなに!?
この記事のポイント
  • バンレイシについて徹底的に解説します.
  • 栄養価が高く,食物繊維がかなり豊富なフルーツ!
  • 栽培が簡単でポットでも可能な果樹!

こんにちは.けんゆー(@kenyu0501_)です.
バンレイシ釈迦頭(しゃかとう)と呼ばれるフルーツをご存知でしょうか!?


以前紹介したアテモヤとよく似たフルーツで,かなり糖度の高いフルーツです.
前回,アテモヤを紹介しましたが,アテモヤは,バンレイシとチェリモヤの交配種でしたね!
(記事:熱帯果樹を作っている農家が「アテモヤ」について徹底解説
バンレイシもアテモヤ と同様に,沖縄県でもスーパーに滅多に並ばないフルーツなので,かなり希少性の高いフルーツなのです.
また,糖度もびっくりするほど高く,一度食べたら病みつきになるフルーツなのです.
台湾などでは非常に人気のフルーツなのです.

けんゆー

実は,こちらのフルーツもゆきたかさんからいただいたものだよ!


今回は,そのバンレイシについて詳しく解説していきたいと思います.

バンレイシ(釈迦頭)とは!?

バンレイシは,バンレイシ科バンレイシ属の分類で,原産は西インド諸島です.
バンレイシ科の中では最も多く栽培されていて,熱帯地域で広く見られます!

沖縄の糸満市でも庭で栽培している家庭がちらほら見られます.

果実の表面にある,亀の甲羅のような亀甲系突起が特徴的で,その形態が釈迦の頭に似ていることから別名として「釈迦頭(しゃかとう)」と言われたりもします.
果実の形状は,球体もしくは心臓のような形をしています.

けんゆー

ほとんどアテモヤと変わらないよー!


けんゆー

木の上で完熟させても良いけど,その場合は虫などから防除するために袋をかけてねー!

花は枝先に1~3つ程度咲きます.黄緑色で6枚の花びらを持ちます.

樹の高さはそこまで大きくならず3 ~ 6 m程度に収まります.
常緑性ですが,アテモヤと同様,一時的な落葉性を持ち合わせた熱帯果樹です.

けんゆー

新芽が出るために,一時的に葉っぱが落ちるんだね!

追熟型の果物で,果肉は白,種子は黒い楕円形です.

けんゆー

タネが7個入っていたよ!!Youtubeの動画にも皮をむく様子を上げているので是非確認してみてねー!

バンレイシの栄養

100g当たりの栄養素を一緒に確認していきましょう!

<バンレイシの100g中に含まれる成分>
栄養素含有量効能
カロリー94kcal甘味の割に低め
カルシウム24mg骨や歯の形成
リン32mg骨や歯の形成
マグネシウム21mg骨や歯の形成
0.6mg貧血改善,倦怠感の改善
カリウム247mg疲労回復,利尿作用
ビタミンC36.3mg免疫力,老化防止
ビタミンB20.11mg皮膚や粘膜の機能維持
ナイアシン(B3)0.883mg神経系,健康維持
パントテン酸(B5)0.226mg動脈硬化予防,ストレス緩和
ビタミンB60.2mg皮膚や粘膜の機能維持
葉酸14μg貧血改善
食物繊維4.4g腸内環境を整える

バンレイシの栄養素は,フルーツの中では,かなり高い方だと感じます.
特に食物繊維4.4gという数字は,かなり高いです.フルーツの中でもベスト10に入るほどです.

<食物繊維フルーツランキング>

ここで,食物繊維が高いフルーツベスト10を記載しておきます.

  1. かりん(8.9)
  2. 中国栗(8.5)
  3. 日本栗(6.6)
  4. アボカド(5.3)
  5. マルメロ(5.1)
  6. ラズベリー(4.7)
  7. きんかん(4.6)
  8. バンレイシ(4.4)
  9. アテモヤ (3.3)
  10. ブルーベリー(3.3)

なんと,あのアテモヤよりも食物繊維は豊富です.

また,リンマグネシウムなどの各種ミネラルもかなり高く,フルーツの中ではトップ10に入るものが多いです.(マグネシウム,リン,鉄,ビタミンB6,食物繊維がトップ10入り

けんゆー

ちなみにバンレイシのタネには毒があると言われているので,食べないように注意してくださいね!

バンレイシの栽培について

バンレイシの栽培に関する特徴について以下にまとめます.

バンレイシの栽培の特徴
  • 外気温が4℃を下回ると耐えきれない.
  • 果実の生育は,アテモヤよりも高温である必要がある.
  • 初夏に開花結実.秋に収穫.
  • 乾燥には強く,過湿には弱い.
  • 排水性の良い場所で栽培する.
  • 人工授粉をしなくても結実しやすい.

けんゆー

バンレイシは必ずしも人工授粉が必要ではないのだね!


アテモヤは人工授粉が必須ですが,バンレイシは必ずしも必要ではないと言われています.
なぜなら,雌しべの受粉期間中に,ちょうど花粉が放出されるからだと考えられています.
しかし,確実に受粉を狙うのであれば,人工授粉をさせた方が良いことは確かです.

樹がコンパクト!

バンレイシの樹はかなり小さめです.そのため管理が非常にやりやすい熱帯果樹です.
ポットで栽培することも可能です.
アテモヤほど,樹勢は強くなく,さらに人工授粉を必ずする必要がないので,かなり栽培しやすい熱帯果樹だと思います.
剪定や誘引方法などは,アテモヤと同じです.
誘引方法などを詳しく知りたい方は,こちらの記事を参考にしてください.
(参考:果樹の誘引方法について徹底解説!!

また,バンレイシを台木にすると,樹全体を小さく仕立てることができるので,そういった利用方法が注目されています.
アテモヤ,チェリモヤなどを小さい木で作りたい場合は,台木でバンレイシを使うと良いです.
アテモヤ,チェリモヤ,ギュウシンリ,イラマは,バンレイシと親和性の高い穂木と言われています.

Youtubeで動画解説!!!

完熟したバンレイシを食べてみました!その時の様子を動画にしましたのでぜひご覧下さい!

こちらの記事もオススメです

アテモヤに関する記事もオススメなので,是非読んで見てください!

けんゆー

読んでくれてありがとー!