【研究】80種類の柑橘!冬の大寒波(-6.7℃)に当たるとどうなるの?温州みかんは強かった...
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けんゆー

こんにちは.けんゆー(@kenyu0501_)です.


けんゆー

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今回は,大寒波が来た時の柑橘の耐寒性を示した文献を紹介したい.
YouTubeの方で実際の学術文献をもとに紹介させていただいている.

最近は,多くの動画発信者がいると思うが,やっぱり信憑性のある情報は論文や学術系の文献だ.
科学者がきちんとした手順で観測したものであり,こういったものは多くの果樹生産者にとって役に立つ.
ただ,堅苦しい表現であったり,文献を探すのが難しかったりするため,あまり浸透していないことも確かだ.
そこで今回は,僕が論文をもとに解説した.

素敵なコメントもいただきありがとう.
この論文は無料でこちらからも読めるので,ぜひ目を通してほしい.

2016年の寒波による被害から見た常緑果樹類の耐寒性
https://ir.kagoshima-u.ac.jp/?action=pages_view_main&active_action=repository_action_common_download&item_id=15104&item_no=1&attribute_id=16&file_no=1&page_id=13&block_id=21

文献の抄録は以下

2016年1月下旬の寒波によって鹿児島大学農学部附属農場唐湊果樹園で露地栽培している常緑果樹類にも被害が発生した. 本報告では樹体の葉の障害・落葉の程度からそれらの耐寒性を調査した. 最低極温は-6.7℃であった. カンキツでは, パペダ類, ライム類, シトロンおよびレモン類の被害が顕著であった. 一方, ブンタン類,ブンタン類縁種, ダイダイ類, スイートオレンジ類, ユズ類, マンダリン類では, ほとんどが葉の障害・落葉程度が無~軽であった. 特にウンシュウミカン, ナツミカン, ポンカンおよび‘不知火’等は, いずれも健全で被害は認められなかった. アボカドではグアテマラ系で顕著な寒害が認められた. メキシコ系とグアテマラ系の雑種である‘フェルテ’の被害は供試品種の中で最も軽かった. レイシおよびリュウガンは耐寒性が弱く, 全樹の全着葉が変色した. ビワの葉には寒波の影響は認められなかった.

とても参考になるので,ぜひ皆さんご一読されたし!
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