- パラミツとコパラミツの違いについて!
- それぞれ食レポして確かめてみた!
- コパラミツがとても甘くて美味しかった!
こんにちは.けんゆー(@kenyu0501_)です.
感想ツイートや引用記事などは歓迎です!
地元のファーマーズ「クガニー市場」さんでへんなものが並んでいたので即買いした.
こちら.
なんと表記は「コパラミツ(チェンペダッ)」!
果実の名前の表記のシールもあったが,生産者さんの名前もあったので配慮して剥がさせていただいた.
そして,コパラミツの説明書類も貼られてあった....のだが...
これって,コパラミツではなのか?それとも普通のパラミツの小さいバージョンなのか?という感じがあるほど見分けが難しい.
結論から言うと「コパラミツ」であったのだが,僕の熱帯果樹に精通する仲間にも聞くと,これはもしかしたらパラミツだと思いますとの助言もいただいた.
パラミツの皮はゴツゴツしており,コパラミツはもっとツルツルしているとのことだ.
但し,沖縄のパラミツ栽培の大体は実生繁殖で広がったものであり,すなわち品種ものなのではなく,パラミツもコパラミツも混在しているような場合もあるとのことであった.ただ,果肉を見たらある程度は判別ができるだろうと言われ,今日は果肉を見るに至ったわけである.
ただ,これめちゃくちゃ臭い.
追熟に約一週間かかったが,部屋中がものすごい臭い.
以前もパラミツを2回ほど食べて全てババを引いているのであるが,それとは比にならないほど臭い.
我慢ができない.そのため,外に放り投げているのだが,この一週間は近隣から苦情を言われないかとヒヤヒヤしたものだった.
ということで,今回は,パラミツとコパラミツについてざっとまとめる.
波羅蜜について!
- クワ科(パンノキやイチジクなどと同じ科)
- 学名「Artocarpus heterophyllus Lam.」
- 原産地:南インドの西ガーツ山脈
- 植物中最も大きい果実をつける.世界記録52.37kg(インド,ケララ州)
海外ではジャックフルーツと呼ばれている世界最大のフルーツである.
学名は「Artocarpus heterophyllus」.
属名パンノキ属を示すArtocarpusである.
種小名の「heterophyllus」は,異種の葉という意味がある.
パンノキ属って似たようなものがありたまに混乱するのだが,パラミツに関しては,若い状態と大人な状態の葉っぱをみるとある程度わかる.
異種の葉と呼ばれる所以はここで,実は若い状態だと,葉っぱに切れ込みが入りクローバーのような形になるが,大人な状態になると切れ込みがなくなり「全縁」になる.
うちらの園地にあるジャックフルーツ!
木の若さで,葉の形が変わるのである.
クワ科はこのような性質を持つものが多いのだが,これは,葉が混み合っても日光が下の葉まで指すようにとか,風とおしをよくするだとか,多くの意味が存在してる.
ジャックフルーツとパラミツの名前の由来.
ジャックフルーツ,とてもカッコ良い名前であるが,イギリスの童話「ジャックと豆の木」とは全く関係がない.
まずジャックフルーツの名前の由来から.
南インドで話されるマラヤーラム語というものがある.
インドの公用語のうちの一つだ.
そこジャックフルーツに当てられた説明で「丸い」という言葉の「tsjaka」という言葉が使われ,ポルトガル人が「jaca」と聞こえて,最終的に「Jack fruits」となったようだ.
一方,和名のパラミツというのは.古代インドのサンスクリット語からきている.
サンスクリット語ではこのフルーツをparamitaと読んでおり,そこから和名の「パラミツ」をとったと言われている.
ジャックフルーツと波羅蜜,個人的に名前がとてもカッコ良いので,厨二病心をくすぐる.
原産はやはり南インド
名前の由来からも分かるとおり,原産は南インドだと言われている.
Western Ghats山脈という世界遺産に登録された場所である.
以下ウェキペディアからの引用である.
西ガーツ山脈(にしガーツさんみゃく、英語: Western Ghāts)は,インド亜大陸の西海岸沿いにあり,標高1,000〜2,690mの山々が全長1,600kmにも渡って連なる山脈である.ヒマラヤ山脈よりも古く,インド全域の気候に大きな影響を与えており,多くの川の水源となっている.数々の国立公園,自然保護区域などがあり,世界で最も多様な生物が見られる8つの「ホットスポット」の一つである.2012年,UNESCOの世界遺産に登録された.
上のマップの西側にある山脈が「Western Ghats」である.
この西ガーツ山脈がなぜ世界遺産に登録されているかというと,多様な生き物が存在しており,かつ絶滅が危惧されてるものが多いからである.
太古,このインド半島はアフリカと地続きであったことは有名だが,約1億3000万年前から約5000万年前に一度孤立した島となる.その後ちょっとずつユーラシア大陸方向へ動き,衝突する.その際にできたのが,ヒマラヤ山脈や西ガーツ山脈などである.
このような地の分断と融合などを経験した結果,インドは大陸であるが,固有種が多い.
また,標高も高く気候も熱帯からモンスーン気候などと様々であり,生態の独特な進化もあり,生態系が豊かだ.
また一つ行きたい場所が増えたのではないであろうか.
僕はどこでもドアがあれば,扉をくぐりたくなった.
味は最高に美味い.
素人が発信するWebページには「そこまで美味しくない」と評価されているが,多くの図鑑ではとても美味しいと伝えられている果物である.
ゆえに,本物の美味しい「波羅蜜」を食したい.
4年前に,マレーシアに住んでいた時に,得体の知らない果物を食べた経験があるが,それが波羅蜜であったかは覚えてない.とても珍しい果物を沢山食べたことは覚えているが,当時は全くフルーツに興味がなく,ただ胃を通過した.
図鑑 熱帯の果樹には「香はハチミツに似て,味はイタリアで最上品のメロンに匹敵する」という表現もあるし,海外の動画などでは,とても美味しく食べているシーンが散見される.
パラミツの品種について.
おそらく,沖縄県で栽培される波羅蜜は,実生で増えたもののため,詳しい品種はないのだと思われる.ただ,現地ではワラカというものと,ベラというものの2系統が存在しているようだ.
<ワラカ>
・果皮が硬い.
・甘味があり多汁.
・優良系統として知られる.
<ベラ>
・果皮が柔らかい.
・香と味がワラカより劣る.
ワラカ系統を食べてみたいものだ.
美味しい波羅蜜を食べたい!
二度ほど,沖縄県で波羅蜜を食べたが,未だ美味しいものに出会っていない.
いつか美味しい波羅蜜が食べたい!
コパラミツについて!
- クワ科(パンノキやイチジクなどと同じ科)
- 学名「Artocarpus champeden Spreng.」
- 和名:ヒメハラミツ,チンペダック
- 原産地:マレーシア,東南アジア.
コパラミツはマレーシア原産の果樹である.
種小名の champedenは,東南アジアの呼び名から出たものである.
波羅蜜に似ているが,図説 熱帯の果樹によるといくつかの点で異なる.
- 葉身の基部が丸い.
- 葉色が薄い.
- 葉柄や芽,若枝の節などに褐色の毛がある.
- 葉柄にパラミツのような環節がない.
- 果面を覆う小突起の尖り方が少ない.
- 果実内の可食部が粘質.
- 匂いが強く一層甘い.
などが挙げられている.
実際にコパラミツを食べてみた!
コパラミツ,匂いが臭すぎて食べるのを諦めようと何度も思ったが,それを耐えて食べてみた.
すると,とても美味しかった.糖度もものすごく高く30程度はあった.
味質は,ドリアンにパイナップルを加え,ちょっとしたメキシコ系のマンゴーを加えたようなめちゃくちゃトロピカルな味であった.
とても美味しく食べれたので大満足である.
動画でも紹介してるので,ぜひご覧いただきたい.
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