コーヒーの形態や生育特性について.
この記事のポイント
  • コーヒーの各種品種の樹高や葉,根について.
  • コーヒーの品種の生育気温および降水量について.
  • コーヒーの実の内側について.

けんゆー

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けんゆー

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こんにちは.けんゆー(@kenyu0501_)です.

前回は,コーヒーの分類についてお話しさせていただきました.

今回は,コーヒーの形態や生育特性について解説したいと思います.
今回の内容は,前回の続きであり,取り上げる種は,アラビカ種,カネフォラ種です.
それぞれの木の特徴などを把握すると,栽培へのモチベーションも高まると思います.
現在,栽培されてる方,もしくはこれから栽培を考えている方のご参考になれば幸いです.

また,今回のコーヒーの形態や生育特性については「熱帯農学概論」を参考にしてます.

樹高など.木の形態.

アラビカ種の方が,矮性で管理はしやすいとのことです.
ただ,アラビカ種にもいくつか細かい種類があり,それぞれの品種によって葉のつき方は樹高は変わってきます.
今回は,アラビカ,カネフォラ,リベリカ種のざっくりとした違いを「熱帯農学概論」を参考にまとめます.

  • アラビカ種・・・5m程度.
  • カネフォラ種・・・10m程度.
  • リベリカ種・・・17m程度.

さらに,葉の大きさもアラビカ種が10~15cm,カネフォラ種が15~30cmと大きいことが言われております.
また,根っこは,アラビカの方が深く,カネフォラの方が浅い特徴があります.

けんゆー

個人的な直感では,カネフォラの方が,より深い位置まで根が伸びてるのかなと思いきや,アラビカ種の方が深いのだね!

また,アラビカ種とカネフォラ種の生育に適する気温と降水量は,

  • アラビカ種・・・16℃ ~ 24℃,1500mm ~ 1800mm.
  • カネフォラ種・・・19℃ ~ 32℃,2000mm ~ 3000 mm.

となっております.
二つの比べると,やはり,カネフォラ種の方が,高温や多湿に強く,適応性があります.
ここ沖縄県では,年間平均気温は23℃程度,一年の平均降雨量は約2000mmということで,アラビカ種だと,やはり夏が暑すぎるような気もします.松田たつおさんも,カネフォラ種がかなり合っているのではないかと一言,おしゃっていました.ただ,やはり,味の品質や,樹高などを考慮すると,アラビカ種の方が魅力的であることが事実です.

開花時期

コーヒーの木は,艶のある葉が特徴で,観葉植物しても人気が高いのですよね.
ただ,やはり,育てていたら,花も咲かせたいし,果実もつけてみたい!というのが願望です.嬉しいことなのですが,タネから栽培した実生苗でも,コーヒーの場合,開花結実が早いという特徴があります.大体は,3~ 5年程度で開花・結実すると言われます.
これは,果樹の中でも比較的早い方だと思われます.
例えば,アボカドなどは,6~7年と言われるので,早ければ,それの半分程度で開花結実することになります.

開花時期に関しては,アラビカ種が雨季直後であると言われており,成熟まで7~9ヶ月程度有するということです.沖縄県では,それが正しいかわかりません.
それに対して,カネフォラ種の開花は,不定期で,成熟までの期間はそれよりもやや長めの8~10ヶ月程度だと言われてます.
前回,たつおさんの圃場にお伺いした際には,まだ開花はしておりませんでしたが,また今度,開花時期の際にお尋ねしたいと思います.

本書によると,成熟に伴いアラビカ種では落果がみられるが,カネフォラ種では枝に留まる性質があるようです.
また,葉腋に着生する花房の数は,アラビカ種とカネフォラ種でそれぞれ4~8で,花房あたりの花の数が異なるようです.アラビカ種は4つで,カネフォラ種が6つの白糸の星状の花を付けます.花はジャスミンのような甘い良い香りがするようです.

コーヒーの果実.

コーヒーの果実は,楕円形で,親指と人差し指でつまむ程度の大きさです.
花火のような白い綺麗な花が散ると,緑色の小さな果実が現れます.
そして,成熟していく過程で,黄色や赤色に変色します.
品種によって,最終的に黄色になる品種や,赤くなる品種があります.

けんゆー

完熟するとさくらんぼのように,真っ赤になるのでコーヒーチェリーと呼ばれることもありますし,また黄色のままで完熟するタイプの果実はブラジル・ポルトガル語で「アマレイロ(黄色という意味)」と呼ばれたりするようです.

コーヒーの実の断面図を見てみると,外側から,外果皮,果肉,内果皮,種皮(または銀皮)と,種子包被組織があり,その内側に一般的には2個の半円球をした種子が向かい合って入っております.
最終的にコーヒー豆になるのは,この種子の部分です.

最後までご覧いただきましてありがとうございました.
実際のコーヒーについてもっと詳しく知りたい方は,以下の動画がおすすめです.