- 多くの果樹は虫媒花,受粉には虫が必要.
- 虫がいない時,人工授粉が必要になる.
- 摘果はタイミングが重要,早めの摘果は危ない.
ハイサーイ!
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こんにちは.けんゆー(@kenyu0501_)です.
今回は果樹栽培講座④の資料を共有します.
ぜひ,果樹栽培に役立ていただけたら幸いです.
ぜひ動画でもチェックしてみてね!この動画のコメントはこちら!
エッセンス
目次
今回の講座の目次はこちらです.
- 訪花昆虫の種類.受粉を助ける虫.
- 人工授粉が必要な場合.
- 人工授粉の手順.
- 摘果の重要性.
- 果樹の目的や摘果タイミング.
- 葉果比について.
訪花昆虫・人工授粉
果樹は基本的には,「虫媒花」なので,受粉を虫に頼っています.
代表的なものは,ミツバチ類なのですが,他にもツツハナバチ類や,ハナアブ類なんて仲間もおります.
沖縄県で熱帯果樹を生産してる方達はよくハエ類を使用してます.
増やすのが簡単で,それに対するコストが低いことがあげられます.
ただちょっと臭いんですよね
受粉は虫に頼っているのですが,天候不良などの理由で,虫が活動しなくなる時もあります.
例えば,温度が上がらない日だったり,曇り,雨の日などは,虫たちは活動しなくなります.
開花期と,天候不良がぶつかれば,受粉率が落ちるため,そういった場合は,人工授粉というのが有効な手段になります.
アテモヤみたいに,元々,寄ってくる虫が少ない!という果樹もあるよ!
人工授粉の手段や手順など
人工授粉は大きく分けて3つの手段があります.
- 雄花を摘んで直接雌花につける.
- 筆などで,雄花と雌花を交互に触れる.
- 花粉(葯)を収集してつける.
などです.今回は,葯を収集して直接つける方法を指南したいと思います.
- 開花直前,もしくは開花直後の花を集める.
- 葯を摘出する.
- 1~2日くらい25℃程度で乾燥させて花粉を放出させる.
- ふるいにかけて,細かいものと荒いものに分ける.
- 荒いものは,直接雌花に使用する.
- 細かいものは,赤松子などと混ぜて使用する.
赤松子というのは,細かい花粉の流動性を上げる目的で使われる増量剤のことです.
キウイ,柿,桃,梨,リンゴなどではよく使用されます.
ジベレリン
また,実つきをよくするために,ジベレリンが使われることもあります.
ブドウの種無しを作るときに必要になるものだね!
この記事のポイント 発芽作用,栄養成長,生殖成長に関与してる. 種無しぶどうを作る際に作られる. ジベレリン合 …
摘果の重要性
摘果は,果実の品質を高めるために大切な作業になります.
ただ,摘果のタイミングは,少々慎重にやるべきです.
栄養上有利なのは,早めに摘果してあげることですが,早すぎる摘果というのは,危険です.
というのも,果実肥大に応じて,自然落果や,虫の被害,台風などの天候不良による落果などが,生じる可能性があるからです.
幼い状態の小さい果実というのは,まだ茎がしっかりとしておらず,果実が落果しやすい状態にあります.
なので,ある程度,果実に余裕を持たせて摘果してね!
葉果比について
また果実を摘果する際には,葉果比という概念も重要です.
これは,果実と葉っぱの比率を表すものですが,果樹というのは,一つの果実の成長のために,何枚の葉っぱが必要なのかというものがあります.現在,葉果比は色々と研究で分かっていて,例えば,
- アボカド,50:1
- マンゴー,50:1
- りんご,50:1
- 梨,35:1
- 温州みかん,30:1
- もも,30:1
- 巨峰,20:1
などとなっております.
ぜひ,摘果のご参考にされて下さい.
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