- 温度を守れば比較的簡単に栽培できる!
- ゴーヤーの性質や生理的な特性を把握することで栽培が上手くなる!
- 摘心やコンパニオンプランツ,種取りまで一挙解説!
ハイサーイ!
こんにちは.けんゆー(@kenyu0501_)です.
本日はゴーヤーの栽培について深く解説していきたいと思います.
動画解説もしてるから見てね!動画の方が詳しい解説をしてるかも!笑
ゴーヤーの性質
ゴーヤーの特徴について記載しておきます.
名称 | ゴーヤー,ニガウリ(苦瓜),ツルレイシ |
---|---|
科 | ウリ科 |
栽培難易度 | 旬を守れば簡単 |
原産国 | 熱帯アジア(高温多湿). |
土壌pH | 6前後,弱酸性 |
生育適温 | 25~30℃ |
暑さ | 強い |
寒さ | 弱い.霜は大敵 |
乾燥 | 注意. |
根の形態 | 主根浅根型(50~100cm). |
株間 | 1m程度. |
病害虫 | 比較的強い.ウドンコ病! |
ざっくりとした特性は上のような感じ!
ゴーヤーの野菜種は,とても小さく,種も小さかったのですが,現在は栽培の過程でとても立派なものができております.
「栽培植物と農耕の起源」より,画像引用しました.
ゴーヤーの特性.
ゴーヤーは旬(25~30℃)を守れば栽培難易度はとても低く,簡単です.
2009年に沖縄県農業研究センターが気温と開花の関係を調べた論文を出しました.
タイトルは「気温がニガウリの開花及び花粉発芽に及ぼす影響」というものですが,開花も花粉発芽も,25~30℃が最もパフォーマンスが高かったことを示唆してます.
巻きひげを絡ませながら,這うように広がるので,一般的には園芸用ネットなどを用いた栽培が必要になります!
緑のカーテンと言われる所以がこれだね!
摘心方法
- 本葉が展開して5~10枚ほどになると親づるを摘心.
- 子づるが3~5本程度になると摘心.
- 繁茂して,孫づるの摘心を行う必要がある場合は,葉っぱを一枚残すと良い(腋生花芽).
腋生花芽をつくるタイプの植物は,初めのうちは,葉っぱを大きく広範囲に展開させて,条件が整ったら,脇芽の一部を花芽に変えて子孫を残しつつ,可能ならさらなる展開もしていきたいというタイプです.
一方で,ヒマワリなどのてっぺんに花が咲くタイプの頂生花芽は,子孫繁栄のために持てるエネルギーをどんと注ぎ込むタイプが多いのですね!実は,ナスとかピーマン,トマトなども,実は頂生花芽のタイプで,一番花は摘花する理由がこれに当たるよ!
受粉は!?収穫は!?
基本的には,虫任せで大丈夫です.
他のウリ科のズッキーニやカボチャなどに比べると,放任でも結実します.
初めのうちは若取りで小さいうちに収穫して良いです.
そうすると,葉っぱや茎の展開が早くなり,広範囲に広がりやすくなります.
注意点
- 園芸用ネットの大きさをはみ出る場合があるので,その時には,ツルが外側まで張れるように,誘引線などを貼ると良い!
- 面で広がるので,強風が面に垂直に当たらないように配置する(南北畝).
- 台風対策では,合掌造りにしてネットを張る.
- 水やりは早朝か夕方,日差しが強くない時が良い.
(日中だと太陽光で地温が上がりすぎて,根にダメージがいくため.) - 気温が25~30℃程度で雌花が多く開花する.
光飽和点と光補償点
光補償点は3万ルクス,光飽和点は約6万5千ルクスです.
そのため,しっかりと太陽を当てて栽培します.
ゴーヤーの葉っぱは,切り葉と言って,重なっても下の葉に日光が当たるような構造になっております.
また,切り葉の周囲を流れる風を乱し,よく葉面を流れるようになります.
そのため,光合成や蒸散,もしくは,濡れた葉っぱを乾かすとか,多くの意味があります.
光補償点は「こちら」から参照してます.
光飽和点は,以下により,個人的に計算しました.
1000lx:15μmol/(s・m^2)=x:1000μmol/(s・m^2)
x=1000*1000/15
x=66666.667
によって算出しました.
こちらの論文より引用してます.
(こちら)
根が浅いので気を付ける!
根が浅いタイプの野菜なので,乾燥や環境による変化の影響を受けやすいです.
草マルチをすることや,日中の水やりには注意してください.
コンパニオンプランツなど
ネギやマメ科のインゲン,四角豆,大豆なども効果的です.
ネギは,ウリ科にしばしば発生するツル割れ病などを誘発する土壌病原菌を抑える効果があります.
また,マメ科の野菜は,窒素固定ですね.
去年は,四角豆と混植しましが,今年は,大豆と混植してます.
また,前作や後作には,アブラナ科の野菜(小松菜など)を植えていると,ネコブセンチュウ対策になります.
アブラナ科野菜の残渣を植え付け前に,畑に鋤き混むと良いです.
また,後作に植え付け,そして鋤き混むのも効果的です.
マリーゴールドなども良いですね.
ゴーヤーの難易度は発芽
ゴーヤーの栽培で難しいのが,ツルの管理と発芽ですね.
しかし,どちらもポイントを抑えると,大丈夫です.
ツルの管理は,上でやったので,発芽に関して書きます.
発芽において重要なことは以下です.
- 地温を上げること.
- 直播でも良いが,ポットでの育苗がよい.
- 土の表面が乾いたら,水を上げる.
種取りは,色づいてから!
ゴーヤーの種取りは,実が色づいてから行いましょう.
青い状態だと,まだ種子の形成がうまくいっておりません.
赤くなって,鳥が突くようになると,種子の準備が完了しております.
面白い品種の紹介
最後におまけですが,現在は色んな品種のゴーヤーがあります.
アバシゴーヤーが苦味も少なくて人気ですが,白いゴーヤーやハートゴーヤーなどもあります.
ちょっとまいてしまってますね!それでも美味しいですよ!
ハートゴーヤなるものもありました!笑