農作業は全て月が決めてくれる!?旧暦カレンダーの破壊力が凄すぎた.
この記事のポイント
  • 旧暦は,月の満ち欠けを見ると大まかに何日か把握できる!
  • 旧暦は,太陽と地球と月の位置関係を使う,
  • 植物の適切な栽培は,旧暦カレンダーに従うと良い.

けんゆー

はいさい!みんな元気ー!?


こんにちは.けんゆー(@kenyu0501_)です.

本日は「旧暦と農作業の関係」についてお話しいたします.
かつての私たち人間は,この旧暦という暦を大事にして農作業をやっていた歴史があります.
つまり,この時期に,このような栽培をした方が,生育に有利だよ!ということを理解していたのですね.
つまり,旧暦と農業は切っても切れない関係だったのですよね.
現在も,たまにご年配の方とお話しをすると,旧暦でお話しを進めるのですね.

旧暦と言われるカレンダーの破壊力を最近知りました.
今日は,新暦のカレンダーでいうと9月18日ですが,旧暦でいうと8月2日の新月でございます.
新月は満月の反対で月が全く見えません.明後日くらいは,三日月が見えますね.

けんゆー

三日目の月だから三日月というよ!

ざっくり説明させていただくと,現代の新暦は,地球が太陽を一周回る日数(365.24日)を1年としてます.
365日ではなく,約365.24日なので,4周すると1日増えます.
このズレを修正するために,閏日(2月29日)が4年に1回あるのです.

けんゆー

閏日が誕生日のお友達がいたよ!

一方,旧暦(太陽太陰暦)は,地球と太陽+月の軌道を使います.
つまり,月の満ち欠けがカレンダーにしています.月の満ち欠けは29日周期です.

新月だと月が見えず,15日経つと満月になります.
これが俗に言う「十五夜のお月さま」です.
そしてそこからまた,約15日すると月が隠れて新月を迎えます.
ちなみに,三日月はブーメランみたいな形をしていますが,新月から数えて,3日目なのですね.

旧暦では,この1つの月の満ち欠けのサイクルを一ヶ月としております.
29日です.これを12回繰り返したら1年になります.
しかし,これを12回繰り返すと,365日にならず,約354日になるのですね.
つまり,11日分足りないのですね.3年経つと約33日分足りないですね.

そのため,3年に一回,閏月と呼ばれ,1ヶ月分(30日)が加算されます.
1年が13ヶ月ある年があります.

けんゆー

新暦の閏日みたいなものだね!

面白いですね.空を見上げて月をみると,旧暦でいうところの今日が何日なのかだいたい分かります.
そして,この旧暦の概念は,農業をやる上でかなり大事なことなのです.

あなたの仕事は誰が決めるのか!?

農業を始めて半年弱が経過し,ある程度農業に関する知識がついたと同時に,コネクションもちょっとずつ増えてきました.
しかし,仕事は毎日一人(たまに父親がいますが,他の圃場で自分の作業をしてる)なので,「今日はこれをやろう!明日はこれをやろう!」というのを,自分が全て決定しています.

栽培をしなければ,野菜やフルーツが食べられないだけなので,生活として怠けずにやっていたりします.
そんな中,とても素敵なパッションフルーツ農家さんとこの前お話をする機会があって,彼女がこんなことを言っていました.

あっ,今日は液肥(液体の肥料)を入れる日だわ!今日,どんな仕事をするのかは,全て月が決めてくれるのです.

旧暦という概念に従って,農作業の日程を決めているのです.

さて,冒頭でちょっとお話をした旧暦についてなのですが,実はこの旧暦というカレンダーに合わせて,植物たちの振る舞いは変わります.

(画像引用:月の動き(旧暦)による肥培管理 https://greenfood.jp/concept.html
画像は,以上のリンクから引用させていただきました.
こちらの画像は,月の動きと植物の関係がかなり分かりやすくなっていたので,とてもオススメです.

パッションフルーツ農家の彼女は,決して一人で作業をせず,月というかなり莫大なサイズの上司とお仕事をしていたのです!!

度肝を抜かれました.

植物というのは,周囲の状態にすごく敏感で,重力や磁場をも感知できる能力があります.
太陽系の動きを把握して,調子が良い時と,調子が悪い時があるのです.

例えば,

・満月の日(十五夜)から葉っぱがアクティブ(表皮細胞が活動的)になるので葉面散布の肥料をした方が良い.
・旧暦の23日以降から,根っこが活発になるので,しっかり冠水をしてあげたり,根っこに向けて肥料を与えてあげると良い.

などです.驚きです.

つまり,私たち人間も,朝7時に起きると「コーヒーとちょこっとのパン」を食べ,いきなりの「ビールと焼肉食べ放題」は食べないように,彼らも彼らのリズムで,身体が求めるものがあったのですね.

おいらは,これまで牛糞の有機肥料のみを与えていましたが,もしかしたら,おはようと言いながら平気で「ビールと焼肉食べ放題」をあげていたのかもしれません.優しさを二段飛び越してすでに拷問の域にいたのかもしれないです.ごめんよ.フルーツたち.

虫が大量発生するのはいつ?

これも,上の旧暦の概念と少し関わりがありますが,虫が産卵するのは満月(もしくは新月の大潮:先ほどの旧暦の図を見てください!)が多いです.

そのため,満月の前には成虫たちが大量に飛び回り,満月から3 ~ 5日くらいたったら卵が孵り,幼虫が大量発生します.
この虫と満月のサイクルを意識して,防虫剤(殺虫剤)という農薬が使用されているのです.
むやみやたらに,農薬を撒くのは,骨折り損の草臥儲けなのですね.

おいらは農薬を使っていないので,そもそも折る骨もないですけどね!
しかし,こう言った知識を持つことは,無農薬栽培や自然農をやる上で重要です.

まだまだ知らない世界が多いです.

けんゆー

月と農業の関係を詳しく解説してるよー!

スライドについて

では,本日の記事はここまで!

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