【マメ科植物】ヘアリーベッチという草の魅力！果樹園や野菜の畑に相性が良い草！

こんにちは．けんゆー（@kenyu0501_)です．

本日は「ヘアリーベッチ」という草を徹底的に紹介したいと思います．
僕らは，草生栽培といって草を生やしつつ，果物や野菜を育てているのですが，周りの草にヘアリーベッチを使っております．

この記事は，除草剤を使用しない有機栽培をされている方や，僕らのように草生栽培をしている方，自然栽培や自然農をされている方，イネ科の雑草にとにかく困っている方におすすめの内容です．
ヘアリーベッチという草は非常におすすめだと感じたので，ぜひご参考になれば幸いです．

ヘアリーベッチとは！？

ヘアリーベッチは別名「ナヨクサフジ」とも呼ばれます．
クローバーやカラスノエンドウなどと同様，マメ科植物です．
カラスノエンドウに似た葉っぱが特徴です．

一年草で，開花は5~8月です．綺麗な紫色のクサフジに似た花が咲きます．
元々は，ヨーロッパや西アジアで生える草でしたが，国内でも果樹栽培や草生栽培をされている方から非常に支持をえている草です．

なぜ多くの支持を得ているのかまとめてみました．

• 雑草抑制効果！
• 蔓性で，背が大きくならない(50cm以下)．
• 初夏に枯れて草マルチになる．
• 土を選ばない！
• 益虫を呼び込む．
• 肥料成分の供給．

それぞれ深掘りしていきたいと思います！

雑草抑制効果と背が高くならない！

ヘアリーベッチには，他の雑草の生育を抑制する効果があります．
アレロパシー（他感作用）という効果で，他の雑草が生育しにくくなるのですね．

草があると，土の乾燥を防いだり，雨や風などで土壌が流れるというのを防いでくれるので良いです．
しかし，イネ科の雑草などは背丈が高くなり，作業性が落ちるので，あまり好まれませんね．
そのため，ヘアリーベッチは，こういった他の草の生育を抑えてくれるので，多くの果樹園でなどでは，好んで使用されます．

つる性なので，長く伸びますが，背丈はそんなに高くならないです．
長くなっても50cm程度です．

また，初夏になると，枯れるので，自然にマルチ化します．
ヘアリーベッチは高温に弱いので，30℃以上になると自然と枯れます．

初夏まで待って自然に枯らすと，種が落ち，来年もヘアリーベッチが生えてきます．
また，ヘアリーベッチが持つアレロパシーの物質は「シアナミド」という成分で，これは，他の植物の種を発芽させにくい成分もあるので，翌年も活躍してくれます．

土を選ばない！

ヘアリーベッチはあまり土を選ばないという特徴があります．
日陰でも生育が良好で，どのような環境でも比較的育ちます．
タキイ種苗さんのホームページによると，土壌pHも4.9~8.2で生育ができるということで，ほとんど木に捨必要がないですね．

さらに，耐寒性や耐雪性なども高いので，ほとんどの地域で栽培ができます．

益虫を呼ぶ！

5~6月に綺麗な紫色の花が咲きます．
夏野菜との相性が良いので，果樹園だけでなく，一般的な畑の周辺にも播種されることが多いです．

例えば，カボチャやスイカなどのツルが伸びるところへ事前に撒いておくと，それら果実が大きくなるとともに枯れ，野菜を作りやすくなります．
トマトやナスなどの果菜類とも相性が良いです．
房上に咲く花が，ミツバチなどを呼び，受粉活動を行ってくれます．
周辺のヘアリーベッチは，枯れると自然マルチになるので，おすすめです．

肥料成分の供給

また，嬉しいポイントは緑肥になり，窒素固定をしてくれるというものです．
年間10aあたり，10~15kgの窒素固定をしてくれると言われております．

播種の時期

播種の時期は，秋にまく場合と春先にまく場合があります．

秋だとだいたい9~11月あたりですね．
春先だと，大体2月の上旬です．
春まきの方が，小ぶりに育ち，管理がしやすいようです．
ヘアリーベッチも，早生とか晩生などの品種があるので，畑に育てる作物に従って使ってみてください．

ということで，今回はヘアリーベッチに関して紹介しました．
ただ，草を生やしている方や，雑草の対策に困っている方は，一度お試しください！

こちらの記事もおすすめです！