- 世界に比べて日本の農薬使用量は!?
- 無農薬で作る大変さを自身で味わいました...
- 登録農薬の基準などは動画で解説!
日本ってどのくらいの農薬を使っていると思う!?
こんにちは.けんゆー(@kenyu0501_)です.
この記事は,毎週僕がメルマガで投稿しているオンラインサロンの記事の抜粋です!
(初月無料なのでのぞいてみて下さい!)
前回から日本の農業をちょっとずつ考えていく!というものをやっております.
ちなみに,前回は,TPPなどの自由貿易協定に伴い,輸入農作物の関税が徐々に撤廃される未来が確定していることをお伝えしました.
この記事のポイント 世界との自由貿易協定が結ばれて,これまでかかっていた関税が撤廃される. 海外の安くて農薬の …
これから10年間は,日本の農家さんの国際競争力が求められる時代に突入しているわけです.
きちんと消費者さんに選んでもらえるような取り組みを仕掛けていかなければいけないのですね.
さて,今回取り上げるテーマは「日本の農薬事情」です.
農作物生産で欠かせない農薬のお話を綴りたいと思います.
日本の農薬事情
では,日本は世界の中でもどのくらいの農薬を使っているのでしょうか.
どのくらいだと思いますか?
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僕も農業を始める前は「日本の食は安全で安心で美味しい」から農薬量はきっと少ないだろうと,科学的根拠を持たず変に認識しをしておりましたが,実は日本はかなりの農薬大国です.世界でも群を抜きます.
(有機農業ニュースクリップから画像引用)
日本という国は,世界で五番目に多くの農薬を使用している国なのです.
しかもトップ5位(台湾,中国,イスラエル,韓国,日本)はずば抜けて高いことがわかります.
コロコロと上位の国は変動しているみたいだけど,このトップ5はいつも上位なのだよ
先進国や,近年急激な飛躍が著しいブラジル,インドもかなり農薬の使用量が少ないことがわかります.
・アメリカ・・・日本の5分の1
・イギリス・・・日本の4分の1
・ドイツ,フランス・・・日本の3分の1
・ブラジル・・・日本の2分の1
・インド・・・日本の20分の1
「国産野菜が一番安全」という認識は,農薬量を考えるとどうやらそうも言えなさそうです.
しかし,ここまで多様化した現代の食を支えるため,またこの巨大な人口を支えるためにも農薬は必要であるとも考えられます.
全て無農薬栽培に切り替えますと,20~40%の収量が減ると言われています.
農林水産省が面白い研究結果を提示してました.
上の表は,農薬をしない場合の作物の収穫減少量です.
無農薬で奇跡のりんごを作った木村さんはすごいのですが,基本的には無農薬だとかなり厳しいのです.桃なんかもかなり収量が減りそうです.
その他,キュウリもキャベツも大きなダメージを受けそうです.
(市場が...)
つまり,ここで大事なことは,きちんとした事実を知ることだと感じます.
農薬の必要性や安全性,環境負荷,そしてどのような基準で農薬が登録されているのか,このような事実を知るべきで,「農薬は危険だ!」と考える思考そのものが危険なのかもしれません.
無農薬だと結構大変なのかもしれない...
僕は以前に一度,フルーツほおずきを大規模に作って,全滅させたことがあります.
この教訓をもとに,僕は大規模に単一の野菜は作らない!と決意しました.
この時には,ミスジクビボソハムシが大量発生しました.
かなり珍しい虫らしく,ググると標本がペアで10000円で販売されていました.
(「南の島の昆虫標本屋さん」)
この虫を売って食っていこうと思ったくらいだよ...
一つの野菜を大規模に作ると,植物の多様性が低下し,それを好きな害虫が増えやすくなります.
人間は餌をたくさん与えると太りますが,虫の場合は増えます.
ほんと驚異的です.
コーヒー散布や水圧による除去,また手で捕殺など結構頑張ったのですが,虫の爆発的な増殖には勝てませんでした.
畑の中で生態系が上手く担保されていたら,害虫を好む益虫でなんとかなるのですが,一気にドバッと単一作物の栽培を始めると,手に負えなくなります.
病気や害虫を防止するためにも農薬か何かしらでの対策が求められのだと感じました.
農薬の登録基準について
日本はかなりの農薬大国ですが,これは温暖湿潤な気候に起因します.
十日に一度雨が降る最高の国ですが,その分,虫にとっても住みやすい気候です.
単一作物を膨大に作ろうとすると,やはり農薬による防除が必要かなと感じます.
実は,農薬自体はかなり厳格な評価がなされ,使用できるかどうかが決まります.
多くの評価項目がありますので,そちらはぜひyoutubeの動画の方を見ていただきたいです.
一日摂取許容量とか急性参照容量,半減期などがキーワードだね
以前,東京大学で有機農業の研究をされている「ふうきさん」にお話を聞いたことがあります.
自分の中でもこの辺の理解はかなり面白かったです.ぜひご覧ください.
お時間に余裕があればぜひどうぞ!
ということで,本日のお話はここまで!
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