花を咲かせずに果実をつけるイチジク（無花果）ってどんなフルーツ！？

こんにちは．けんゆー（@kenyu0501_)です．

本日は，ジャムやドライフルーツとしても馴染み深いイチジクについてご紹介していきます．
人間が栽培した果樹のなかでも最も古いといわれているほど，長い歴史を生きてきたフルーツです．

生のイチジクを食べたことがないという人も少なくないかと思いますが，加工されたものはよく見かけますね．

そして，うちらの圃場に植えたイチジク，6月12日に，無事果実の収穫ができました！

食べるとかなり甘さが際立って美味しかったです！

また，2021年4月に2つの品種をさらに導入しました．

ブラウンターキーと久留米くろあまという品種です．
それぞれの生育の様子は，またyoutube動画などで共有しますので，お待ちください．

そんなイチジクとはいったいどんなフルーツなのでしょうか？
イチジクの栄養素や育て方をあわせてご紹介いたします．

イチジクってどんなフルーツ

イチジクはクワ科の落葉高木のフルーツです．
イチジクは漢字だと「無花果」と書きますが，その名の通り花を咲かせずに実をつける特徴があります．

イチジクの歴史は1万年以上前からといわれており，エジプトやギリシアでは紀元前から栽培されていたとされています．
イチジクは世界最古の栽培品種といわれ，不老長寿のフルーツとしても有名です．
食用だけではなく，民間薬や生薬として薬用としても利用されています．

イチジクの栄養素と効能

イチジクにはビタミンB1・B2・C，カルシウム，鉄分，石灰，ペクチンといった成分が豊富に含まれています．
ペクチンは水溶性食物繊維のため腸の蠕動運動を助けたり，乳酸菌を増加させる効果に優れています．
整腸作用が強いため，便秘のときはイチジクを2～3個食べると良いともいわれています．

肉や甘いものを食べたあとにイチジクを食べると，胃の負担を軽くしてくれる効果があります．
イチジクの乳白色な液体にはフィシンと呼ばれる成分が含まれており，フィシンはたんぱく質を分解してくれる効果があるため食後のデザートに最適です．

この他にも月経前症候群や更年期の緩和，アンチエイジング効果，シミやしわの予防，冷え性改善などの効果もあるため女性人気の高いフルーツです．

イチジクがよくジャムにされている理由

生のイチジクは数日しか日持ちしないため，地域によってはなかなか流通していません．
そのためジャムやドライフルーツなどに加工していることが多いです．
加工することで保存性をあげるだけではなく，イチジクの甘味や旨味が凝縮されます．

イチジクの育て方

イチジクは落葉果樹のため，冬にはすべての葉が抜け落ちて休眠をします．
春になると枝先などにぽつぽつと芽をつけていきます．

実がなると緑色のまま1ヶ月ほどは大きくなりませんが，実のなかでは成熟が進んでいるので心配はいりません．
停滞期を超えると，実が再度大きくなっていき，1週間から10日ほどで収穫時期を迎えます．

収穫時期は7月中旬から9月中旬になります．
9月中旬以降は落葉期に入るため，根の成長がはじまります．

イチジクはもともと亜熱帯などの温暖な地域で盛んに育てられていたフルーツですが，耐寒性が強いために日本の西の地域や関東でも栽培することができます．
連日連夜の寒さでなければ，成木で-12度までは耐えることができます．

イチジクは高さが2～4mほどになりますが，病害虫にも強く，鉢植えでも栽培ができることから一般家庭でも人気の高いフルーツです．

ただしイチジクの実のなかにある種は受粉していないことが多いため，種を植えても発芽することはほとんどありません．
そのため苗木を購入して育てます．
雌株だけでも実がつきます．

イチジクは挿し木をしても比較的簡単に数が増えます．
剪定して切り落とした枝を挿し木すると有効活用できます．
挿し木用の枝は15～20cm程度必要で，切り口を斜めにカットしたあとに1～2時間ほど水に浸します．
肥料などをあわせた鉢植えに刺しておくと育ってくれます．

イチジクは低カロリーかつ，整腸作用が強いためダイエット中の方や血糖値が気になる方，特に女性からの人気が高いフルーツです．
近年ではドライフルーツを間食に取り入れると痩せやすくなるという話題もあるため，イチジクのドライフルーツは人気が高まっていますね．
さっぱりとした口当たりで食べやすいフルーツなので，栄養価が高いのにだれもが食べやすいというのも嬉しいポイントです．
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