10年後はスーパーから国産の野菜やフルーツが無くなるかもしれない.
この記事のポイント
  • 世界との自由貿易協定が結ばれて,これまでかかっていた関税が撤廃される.
  • 海外の安くて農薬の少ない作物が日本に入ってくる.
  • 農家さんはここ10年で大きく自身の農業スタイルを見直さないといけない.

けんゆー

日本の農業における食糧生産についてツラツラと書いていくよ!


こんにちは.けんゆー(@kenyu0501_)です.
この記事は,毎週僕がメルマガで投稿しているオンラインサロンの記事の抜粋です!
(初月無料なのでのぞいてみて下さい!)

最近は,若干ではありますが農作業もこなれてきて,周りを見渡す余裕が出てきたように思います.
フルーツや野菜の育て方も全く分からず参入した11ヶ月前に比べると,そこそこ成長できたかな?と考えられます.
(早いもので,フルーツ作りを始めて,もう11ヶ月が経過しました.)

あの頃は右も左も分からなかったので,とにかくインプット量を増やし,多くの作物を育ててました.
そこそこの成功とそこそこの失敗を繰り返し,フルーツや野菜を育てるってこういうことだよね!ということを理解しました.

まだまだ未熟者ではありますが,現在は,日本の農業をそこそこ俯瞰して見えるようになってきたので,日本の農業ってどうなんだろう,そして,世界との関わりは無視できないので,そこらへんを絡めて頭の中を整理していきたいと思います.
(ここら辺の日本の農業の話は耳が痛くなるので,分量を減らし,そしてシリーズ化したいと考えています.)

世界との自由貿易が進む

一昨年および昨年,太平洋の周辺諸国とのTPP(環太平洋パートナーシップ),そしてヨーロッパとのEPA(経済連携協定)が結ばれました.
TPPを脱退したアメリカとは,日米貿易協定を結んでいます.

これはかなり簡単に説明すると,協定する国間での関税を撤廃しましょうということです.

日本を救う未来の農業」という書籍に,農林水産省発表のわかりやすい数字がまとめられてたので引用します.

TPPやEPAでは,今作物別にかけられている関税を6年〜11年をかけて撤廃していくものです.
これは,2018年および2019年に結ばれたので,2030年あたりには,ほとんどの作物で関税がかからなくなります.

お米やインゲン豆,小豆は関税の撤廃がなされないのですが,その他ほとんどの農作物はこれまで約6%~30%かかっていた関税が徐々に0になっていきます.

ちなみに,メキシコからくるアボカドは,すでに関税が掛かっていないので,激安価格で店頭に並んでいます.
海外から安いアボカドがバンバン入ってくるので,アボカド農家はあまり増えないのだと感じます.

けんゆー

そこはかなり悲しいのですが...

TPPが施行されたあと,現段階において,ブドウやキウイは輸入量は41%,42%も増加しております(財務省貿易統計).

ここ10年で農家さんの状況がガラリと変わるかも…!?

つまり,この10年で海外から多くの農作物が流入してくる未来が容易に考えられます.
農業によらずどの産業もそうですが,水は高いところから低いところに流れるように,この,海外から安い農作物が日本国内に流入してくることは止めきれないように思われます.

大規模な農作物生産を行なっている海外との価格競争は勝ち目がなさそうなので,農家さんが生き残っていくためには,付加価値を入れる方法や,新たな収益源を確保していくことが必要不可欠なのかもしれません.近年の流れは,市町村単位での農作物のブランド化が目立ちますが,個人単位ではyoutubeやラジオ配信が目立つようになりました.

僕もこの農業界で「生きる」ということを継続していくために,日本国内だけではなく,世界との状況も把握し,世の中の状況もきちんと把握しておかなければいけないのですね.

日本の農業が現在どのようなものになっているのかというテーマは大事だと感じるので,今後ともブログやyoutubeを日々更新していきたいなと感じる今日この頃です!

はい!ということで本日はここまで!
この記事を読んでくれた方は,こちらの記事もオススメです!